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涼「こっち、きて……」
裕「え、と…」
涼「おねがい……」
………そんな弱々しい声出されたら………行かないわけないじゃん…
がちがちに固まった体を無理矢理動かすように、恐る恐る、ベッドのそばに近寄った。
さっきよりも見やすくなったヤマは、まだ目をうるうるさせていて。
そんな目で冷えピタを貼って、すっかり病人スタイル。
どのくらいの熱かは聞いてないけど、やっぱりかなり高そう……
……そんなヤマの手が、何かを探すように空中をさまよっているのが分かって。
傍でしゃがんで、思わずその手に触れた。
裕「…………ヤマ」
涼「っ……」
裕「ごめん」
…………すっと出てきた。
あんなに躊躇っていた、謝罪の言葉。
せき止められていた言葉を口にした途端、広がったのは安堵。
まだ許しも貰ってないくせに、その言葉が言えただけで強ばっていた体が緩んで。
今なら、全部喋れると思った。
裕「………俺………映画の撮影、全然上手くいかなくて。ヤマもドラマの撮影で、現場での空気に全く馴染めてないことも………それを慰めるためにヒカがヤマを褒めてたのも、知ってた」
涼「………」
裕「なのに……その日ちょうど俺、NG連発しちゃって。ヤマが、全部1発で決めたって褒められてるの見て、カッと来ちゃって。ヤマがちゃんと努力してるの、分かってるのに、俺………才能だけで生きてるなんて、ありえないことを言った」
これが俺の、1番の失敗。
負けず嫌いで無駄にプライドが高い俺が、勝手にヤマと比較して勝手に嫌になって。
ヤマもヤマで頭に血が上って……「生まれた頃から背が高くてチヤホヤされてた裕翔に、俺の苦労なんて分からない」なんて叫んで。
ショックだった。
楽してアイドルになったみたいで。
だからきっと、ヤマはもっと、ショックだった。
裕「本当にごめんなさい」
…………意地を張って謝らなかったんじゃない。
意地を張ってる振りをして…………ヤマから逃げてただけ。
話したらもっと酷いことを言っちゃいそうで、言われそうで、それが怖かっただけだ。
涼「っ…………おれも…………ごめん……」
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楠木りずむ(プロフ) - Ｍizukiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(；；)新作でもよろしくお願いします！ (2022年12月12日 7時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
Ｍizuki(プロフ) - 新作おめでとうございます！いつも楽しく読ませて頂いてます(^-^)楠木さんのペースで更新頑張ってください。応援してます！ (2022年12月12日 1時) (レス) @page6 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» こちらこそありがとうございます…！こちらの作品もぜひよろしくお願い致しますー！！ (2022年12月11日 22時) (レス) id: e61df9c711 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 新作おめでとうございます！そして、ありがとうございます！りずむさんのペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2022年12月11日 21時) (レス) @page6 id: c5058b1ba0 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます…！こちらこそいつもありがとうございます！今後もよろしくお願い致します(*^^*) (2022年12月11日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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