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ページ27

大貴side



風呂場から出てきた裕翔は、まだ少し濡れた髪を、首から掛けたタオルでがしがしと男らしく拭きながらキッチンに入った。

冷蔵庫を開けて、麦茶か水かを吟味しながら………麦茶を手に取って、コップも食器棚から取り出して。


こぽこぽ……という音と共に麦茶を注いで、ごくごくと喉仏を動かしながら一気飲み。



裕「…………俺のこと好きなの?」

大「………え?………あ、俺?」

裕「いや、すげぇ見てくるから……」

大「あー、ごめん」




しまった。

無駄な実況をしてたら、とんでもないくらい裕翔のことを見つめていたらしい。



苦笑いした裕翔から目を逸らすと、やがて彼の方から俺が座ってるソファの隣に腰掛けてきた。




あー、どうしよっかな。

えーっと……………







裕「…………このままじゃダメだって分かってるよ、俺も」

大「え?」

裕「そういう類のことを言おうとしてるでしょ、大ちゃん」




めっちゃバレてた。



そう、もちろん俺は裕翔にキュンキュンして見つめていた訳ではなくて。

話をするタイミングを伺いながら、どう言おうかを考えていただけ。



……雰囲気が悪くなって、撮影のスケジュールも変更になって、山田も熱を出して。

色々と仕事に支障をきたしているし、このままじゃ……グループがなくなってしまうんじゃないかって怖くなったんだ。

俺たちがグループを続けたくても、周りがもう許してくれない、なんて………そんなことになるのは絶対に嫌だから。



裕「…伊野ちゃんにも相談してて。やっと今日、変な意地も捨てて謝っちゃおうって思ったら……こんなことになっちゃった」




見にはいってないけど…伊野ちゃんに話を聞いたら、山田は結構熱が高いらしい。

原因が何かは分からないけど、「俺のせいかなぁ」なんて呟く裕翔は、背は高いはずなのにすごく小さく見えて。


違うよ!って言ってやりたいけど、そんな気を使ってる感満載の言葉は求めてないだろうし。





………どうしたものか。







大「………あ、そーだ」

裕「ん?」

大「看病でもしてやったら?山田の」






裕「……へ…俺が?」

大「そ」



………うん。
それがいいじゃん。



我ながら、ナイス提案。

▽→←看病



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楠木りずむ(プロフ) - Mizukiさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(;;)新作でもよろしくお願いします! (2022年12月12日 7時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
Mizuki(プロフ) - 新作おめでとうございます!いつも楽しく読ませて頂いてます(^-^)楠木さんのペースで更新頑張ってください。応援してます! (2022年12月12日 1時) (レス) @page6 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» こちらこそありがとうございます…!こちらの作品もぜひよろしくお願い致しますー!! (2022年12月11日 22時) (レス) id: e61df9c711 (このIDを非表示/違反報告)
- 新作おめでとうございます!そして、ありがとうございます!りずむさんのペースで更新頑張ってください!応援してます! (2022年12月11日 21時) (レス) @page6 id: c5058b1ba0 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます…!こちらこそいつもありがとうございます!今後もよろしくお願い致します(*^^*) (2022年12月11日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2022年12月11日 21時

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