宏太怪我 3 ページ26
慧side
裕翔たちの方へ視線を移すと、裕翔の足にはお茶はお茶がこぼれ、びちょびちょになっていた。
慧「あー、もう、これで拭いて!」
はぁ、と大袈裟にため息をついてからそう言ってタオルを渡す俺。
そんな俺を見てか、始まった言い訳大会。
裕「慧兄!俺悪くないよ!こぼしたの圭人だもん!」
圭「ひどいよ裕翔!もとはといえば、裕翔が遊んでたのを止めようとしたんだもん!」
慧「もういいから、早く拭いちゃってよ」
俺の言葉も耳に入らない様子の二人。
俺のなかで沸々と怒りが沸いてくる。
裕「何いってんの!圭人だって楽しんでたじゃん!」
圭「だからって、あそこまでやれなんて言ってない!」
裕「全部俺のせいなのかよ!?」
圭「もー!なんでそうなるの!?発端は裕翔だってことだよ!」
このままじゃきりがないから、俺は二人を無理矢理引き剥がした。
慧「っいい加減にして!お互い様!」
裕「なんでよ!?」
圭「そんなのおかしい!!」
慧「おかしくない!…お前ら二人のせいで俺らに迷惑をかけてるの分からないの?」
裕「そ、それは…」
圭「…」
なんとか二人は落ち着いてくれた。
もう疲れた…
慧「はぁ…食べ終わった人から風呂入ってー」
その後も、色々なことがあった。
大貴と裕翔がなぜか風呂に一緒に入るとか言い出して、そしたらお風呂からバシャバシャ水の音がうるさいくらいに聞こえて。
慧「遊ぶなーーー!!」
大「わっ、バレた!」
侑李と圭人は一緒にはしゃいで、ゲームとかを出しっぱなしにするし。
慧「散らかすなーーー!!」
侑「うるさいなぁ、片付けようとしてたの」
頼りになりそうな涼介は、俺に任せきりにして部屋にこもっちゃうし。
あれもこれも…本当に色々ありすぎて、もう限界。
慧「もう無理…ついていけない」
と言えば、
侑「頼りないなぁ」
なんて声が帰って来て。
慧「疲れた…もう勘弁して」
と言えば、
裕「もうー!宏兄なら笑ってくれるのに」
と言われる。
そうだよな。
宏兄ならもっとみんなをまとめられる。
弱音なんか吐かないし、いつも笑ってる。
やっぱり俺には、こういうの無理だったな…
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楠木りずむ(プロフ) - くりんくりんさん» そういえばそうでしたね!笑 リクエストが多かったんだと思います笑 このシリーズは6まであるので、最後まで楽しんで頂けると嬉しいです♪コメントありがとうございます! (2016年8月27日 13時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
くりんくりん - 今回は涼介と宏太のパラダイスでしたね!個人的にその2人が好きなので、うれしいです! (2016年8月27日 11時) (レス) id: c45c4edcfa (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - あかりさん» 喜んでいただけたようで良かったです♪ありがとうございました!(*^^*) (2016年6月11日 23時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - リクエストありがとうございました!めっちゃよかったです! (2016年6月11日 22時) (レス) id: 3324f2c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 純奈さん» そんなそんな!とんでもないです!!でも期待に応えられたみたいで安心しました♪ありがとうございます(о´∀`о) (2016年6月7日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楠木りずむ | 作成日時:2016年5月22日 15時