涼介いじめ ８ ページ12
涼介side
いつのまにか、音楽を聞きながら眠っていたようで、耳にはイヤホンがついていた。
…カッター。
ポケットからカッターを取り出して、手首に当てたとき、ドアがノックされた。
宏「涼介？」
裕「涼介ぇ」
大「涼介ー…」
皆が部屋の前にいるみたい。
僕は、カッターを手首に当てた状態のままドアを見つめた。
光「涼介…今日、宏兄と侑李が、お前をいじめてた奴らに会いに行ったよ。…泣きながら謝ってきたってさ」
え…？宏兄と侑李が…？
宏「もう怖いことはない。出てこいよ、涼介」
いつもより優しい宏兄の声。
でも…僕は皆の邪魔になる…
そんな思いが分かったかのように、皆は僕に言ってくれた。
慧「皆、涼介に会いたいんだ」
雄「涼介がいないとダメなんだよ」
大「この兄弟に、邪魔な人なんていないよ？」
裕「涼介がいないと寂しいよ」
圭「また皆で笑い合おう？」
侑「…僕らには涼介が必要なんだよ」
いつのまにか、僕の目からは一筋の涙がこぼれていて。
持っていたカッターが、するりと手から落ちた。
何も食べずに、力が出ない体を動かして、ドアノブに手をかける。
ガチャ…
JUMP−涼「「涼介！！」」
ドアを開けたとたん、皆が抱きついてきた。
さっきよりも、僕の目から涙が溢れる。
涼「ごめっ…なさい…僕…不安にっ、なって…邪魔なんじゃないかって…」
宏「そんなことないから。俺ら兄弟に、邪魔な奴なんかいないからな？」
涼「うんっ…ありがとうっ」
それから、僕は皆に囲まれてひとしきり泣いて。
しばらくしてようやく落ち着いた頃、宏兄が僕の袖を捲った。
気付いたときにはもう遅くて、あらわになるリスカの痕。
宏「こんなになるまで我慢させてたのか…」
侑「涼介…気付けなくて、ごめんね…」
大「これからは我慢しなくていいからね？」
皆が悲しそうな顔をする。
そんな顔…皆には似合わないよ…
涼「皆…こんなことして、ごめんなさい。もうしないから…そんな顔しないで、笑って？」
そういったら、皆が優しい笑顔を見せてくれた。
翌日、少し怖かったけど、皆に勇気付けられて学校へ。
そしたら、すごい勢いであの男の子たちが謝ってきてビックリした。
そのうち食欲も戻り、リスカもしなくなった。
元の幸せな生活に戻れたのは、皆のおかげ。
ありがとう…皆！
楠木です！
なんかとっても長くなっちゃいました！作者が山田担だからでしょうか…他の方担当の方には申し訳ありません！！
次もリクです！
宏太怪我 (薮智洋(。・ω・。)ゞさんリク)→←涼介いじめ ７
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楠木りずむ(プロフ) - くりんくりんさん» そういえばそうでしたね！笑 リクエストが多かったんだと思います笑 このシリーズは６まであるので、最後まで楽しんで頂けると嬉しいです♪コメントありがとうございます！ (2016年8月27日 13時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
くりんくりん - 今回は涼介と宏太のパラダイスでしたね！個人的にその2人が好きなので、うれしいです！ (2016年8月27日 11時) (レス) id: c45c4edcfa (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - あかりさん» 喜んでいただけたようで良かったです♪ありがとうございました！(*^^*) (2016年6月11日 23時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - リクエストありがとうございました！めっちゃよかったです！ (2016年6月11日 22時) (レス) id: 3324f2c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 純奈さん» そんなそんな！とんでもないです！！でも期待に応えられたみたいで安心しました♪ありがとうございます(о´∀`о) (2016年6月7日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠木りずむ
| 作成日時：2016年5月22日 15時
