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ページ40

涼介side




……………助かった………







と、思いきや。







廊下では、お客さんや生徒。

みんなが、俺と裕翔を見てざわざわしている。



ここまで視線を感じると、それだけで結局また疲労がたまってきて。



見られれば見られるほど、嘘の仮面が固く分厚くなっていく気がする。





なんでこんな見られてるんだろう………





涼「ねぇ……俺、なんか変……?」

裕「全然。……ごめん、こんなに注目集めるとは思わなくて」

涼「え…なんでこんな見られてるか、分かるの…?」

裕「なんとなくね。笑」




早く薮くんたちのとこ行こう、と早足になる裕翔に腕を掴まれ、つられて俺もスピードが上がる。


正直今日は色々ありすぎて、脳も体も疲れちゃって。

俺は考えることもやめて、裕翔についていった。









.









裕翔side





「ねぇ、あれ写真の子じゃない?」


「え、男の子?」


「顔同じだよ〜!」


「まじ美形すぎる…」


「俺あの子なら付き合える笑」






ヤマは気づいてないようだけど…なんで俺らが、正確にはヤマが注目を集めているかは、ちょっと耳をすませば簡単に分かった。


SNSで出回るヤマの女装写真が、ヤマだとバレ始めているからだ。




…………ほんのちょっとだけ抱く、危機感。



薮くんは服役中って言ってたけど………もし。

もし、仮釈放かなんかされていたら。



あの写真が、ヤマの父親の目に止まったら。

……それが、少し怖い。





ヤマはもう頭も回っていないのか、そこまで行きつかないようだけど。

だからこそ、今は俺がヤマよりも敏感にならないと。






裕「ヤマ?薮くんたちのとこついたよ」

涼「………あ、…ボーっとしてた」



薮くんと高木くんのクラスのドアを、そっと開ける。


もう薮くんたちのお店は閉じているらしく、教室では3年生達が雑談やゲームをしていて。

萎縮しながらも視線をさまよわせると、その真ん中に2人がご飯やらお菓子やらを並べながら楽しんでいる様子が見えた。





裕「薮くん!高木くん!」

*→←*



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楠木りずむ(プロフ) - おいもさん» 遅くなりました!ありがとうございます( *´艸`)クールですかね!?確かにシリアス要素はここのところ多かったかもしれないです笑 これからもよろしくお願いします!m(_ _)m (2021年9月30日 8時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
おいも - 移行おめでとうございます!なんか他の作品とは違うクールな?JUMPの小説が読めてワクワクしています!更新、頑張って下さい! (2021年9月26日 11時) (レス) @page33 id: 6132dfa9c7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 舞さん» 舞さんありがとうございます!秀さん、実は度々別のお話にも出てます…( *´艸`)気づいてくれて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月7日 9時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
- 移行おめでとうございます!いきなりなんですけど、青山秀さんって、「マネージャーの、山田です。」の、あの秀さんですよね!?名前を見て思わず飛び上がってしまいました!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2021年9月6日 23時) (レス) id: 79e1dd5dee (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて本当に嬉しいです……これからも頑張ります!ありがとうございます(*´▽`人) (2021年9月6日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2021年9月6日 18時

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