Parallel World

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涼「…すみません、5秒寝てました………笑」

ス「5秒寝てた！？笑」

葛「どういうことすか笑 あっ山田さんワットソンに…！」

涼「あー………笑」



話せない挙句、キャラピックまでミス。
流石に2人の心配する声が聞こえてくるけど、それに反応するのすら辛くて。

頭が重くて支えきれなくなって、カメラが回ってることも忘れてテーブルに顔を伏せた。


目をつぶってるはずなのに、ぐるぐると目が回る感覚。

体が揺れている感覚は徐々に大きくなって、椅子から落ちるんじゃないかとすら思う。

けど、鉛にように重い体は上手く動かせない。




涼「っ………」




………スマホが、ブーブーと静かな音を立てて何回も鳴っている。




ああ……マズイ、マジでやばいな……






葛「なんかリスナー騒いでる……え、ちょ、これヤバいやつ、ヤバいやつっす関さん！」

ス「え、ほんとに？山田くんっ？」

葛「配信覗いたんすけどヤバそうっす、ちょ、山田くん側の…事務所の方とかちょっとあの、ほんとに行ってあげないと」

ス「山田くん聞こえてます？動けない感じすか？」



声を出すことも出来なくて、試しに目を開けても目の前は真っ暗。


ふわふわぐるぐると気持ち悪い感覚の中で床に引きずられそうになる体を、なんとか持ちこたえるので精一杯だ。



涼「…ん、っぅ……」




………そんな時だった。





「っ山田…！」



聞き慣れた…そんな声に、ほっと気が抜けて。

俺の意識は、完全にシャットダウンしてしまった。

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