Parallel World

・ ページ35

.

雄「すずしぃ〜…ソファでいいすかね」

和「そうだね、ここ寝かせて」

風「はい」



コテージの中は冷房がついていて、外と比べると天国かと思うくらいに快適。

そんな中で山田をソファに寝かせて、また少しづつ水分をとらせてやる。

戻すこともないし、休んでれば回復しそうかな………



和「水分とらなきゃだめでしょあなた」

涼「……ん…」

和「……いきなりでびっくりしたね」



まださすがに喋る気力はないみたいだけど、眉を下げて力なく笑うヤマは、さっき嘔吐してた時よりは顔色はいい。

寝ちゃっていいよ、と声をかけると、すっかり衰弱した山田はすぐに目を閉じた。



雄「外のカメラずっと回りっぱなしでした」

和「うわ、忘れてた。充電平気？」

雄「ギリっすね……ケーブルあるんで充電出来るし大丈夫だと思います」



………あ、そうだ。



和「……じゃあちょっと貸して」



中丸さんと違って、山田の寝顔なんてそうそう見れないからね。

顔の赤みも引いて、水分もとって多少潤った唇。


多少の夏バテということにすれば、short行きも不可能じゃない。…って、あとで山田を説得しよう。



風「撮るんすか？笑」

和「おねんね中の自発光」

雄「引きはありますね笑」

風「怒られても知らないっすよ〜」



なんて言いながらも、いざカメラを回すと、可愛いだのキレイだの呟く風磨。

ヤマにも許可をとって(ちょっと渋ってたけど)shortにアップすれば、案の定再生数がめきめきと伸びていったのだった。




ジャにのちゃんねるの夏 Fin.

・(おまけ)→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す