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慧「んー……やっぱ白いな…」
涼「……ん……っ…」
『けいくん…っぱぱがぁ…！』
昼前、一緒に涼介と遊んでいたはずの大貴がそう言って俺の部屋へとやってきた。
潤んだくりくりの目で俺を見上げる大貴を抱き上げ、急いでリビングに行けば……
目に入ったのは、ソファに座って肘掛けに顔を伏せる涼介で。
慌てて部屋に連れていき、ベッドに仰向けに寝かせると、顕になったのは真っ青な顔。
瞼の裏も、見事に真っ白だった。
涼「…っ、ぅ………はぁ…」
慧「辛いな……タオル、乗せるよ？」
目の上に乗っていた腕をどかしてやって、ホットタオルを目の上に乗せる。
だらっと投げ出された腕は、ずっと心配そうにこちらを見ていた大貴が、とことこと走りよって掴んだ。
大「ぱぱ…」
慧「……大ちゃん、パパ、ちょっとお休みしないとなんだ。あっちで俺と遊んでよう？」
大「………、んーん………だいちゃん、ここ、いる…」
涼介は、大貴や俺の声が聞こえてるのかいないのか、反応を示さず小さな唸り声をあげるだけ。
それをいいことに大貴は、脱力した手をにぎにぎしたり、ベッドに登って頬をペチペチしてみたり。
慧「大ちゃん」
大「やだぁっ…はなれないっ」
………涼介が、病気がちで。
大貴は、あまり“外でパパと遊ぶ”経験が多くない。
それを分かりやすく悲しんだり、他を羨んだり、っていうのは見たことがないけど……
それでもやはり心の内は凄く寂しいんだ。
慧「……じゃあパズルここに持っておいで？」
大「ぱずる………じゃんぴんじゃー…」
慧「うん、ジャンピンジャーの。お部屋にあるでしょ？」
大「…あんね、ぱぱが…かってくれたの……」
慧「それ持っといで。ここで静かに遊ぼ？」
大「………うん、そーするっ」
だから…少しでも、傍にいさせてやりたい。
ちゃんと自分の意思を示してくれた時は、それを尊重させてあげないと。
我慢ばかりはさせたくないから。
………きっと。
涼介だってもどかしいんだ。
母親がいなくて、ただでさえ寂しい思いをしている大貴。
自分はたった1人の父親なのに、満足に遊んでやることも出来ない。
…俺がいないとまともに育児も出来ないなんて、悔しくないはずがない。
慧「…涼介……すぐ、良くなるからね」
涼「ん………ぅー……」
俺らの会話はきっと、聞こえてなかったはずなのに。
タオルの隙間から見えた一筋の涙を、俺はそっと拭った。
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楠木りずむ(プロフ) - 山田さん» わー嬉しいです！私も、この後倒れないかなぁと思っていて…(←)こちらこそ読んでくださりありがとうございます！！ (2022年4月17日 23時) (
レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - 最高です！実はこの後風邪ひかないかなぁとか思ってたので笑まさか書いてくださるとは！ありがとうございます！ (2022年4月17日 22時) (レス) @page24 id: 540a0b00e3 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - @saku_raさん» お返事遅れてすみません汗 すみません、リクエストは受け付けてないんです……(><)申し訳ないです！でもコメント、本当に嬉しいです！ありがとうございます！！ (2022年3月29日 20時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
@saku_ra - おねむ、私も大好きです！また書いていただけますか？次書く時は眠くて少し幼くなってしまってみんなメロメロになる話がいいです！お願いします！投稿頑張ってください！ (2022年3月26日 11時) (レス) @page12 id: b6ea1c7687 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - kainさん» 嬉しいです…！！ありがとうございます！(*´∀︎`*) (2022年3月4日 7時) (レス) @page12 id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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