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大貴side



俺らの目の前で繰り返される会話に、俺は、パニックになっていた。



………だって、まさか。

ほんとにこんなことになるなんて。




圭人のお母さんがDROPのメンバーだって知った時、そりゃこういうことになるかもしれないとも思ったし、想像もしてたけど…

それでも、きっと圭人のお母さんなら大丈夫だと、どこかで信じていた。



なのに。






慧「生かしていればまた、俺らの情報は筒抜けになる。だから殺した、それだけ。……涼介がした事の何が悪いの?」



それなのに、こんなことって………





慧「………有岡くん、だっけ」





……突然呼ばれた、俺の名前。


初めて呼ばれたその声は……酷く冷たくて。

まるで俺を嘲笑うかのように、左側の口角だけを上げて俺を見ている伊野ちゃんに、俺は声も出せず視線だけを合わせる。




慧「君は言ったね。どうして信じることにストッパーをかけるのかって」

大「………」







慧「……信じた先にはね。裏切りがあるからだよ」






そんなことない、と言いたかった。

本当の絆の間に生まれた信頼に、裏切りなんかあるわけが無い。



でも………何も言えなかった。

俺自身も……信頼がなんなのか、分からなくなっちゃったから。





慧「実際今がそうでしょう?コイツの母親を、俺ら以外の全員が信じた。…………君たちって本当に馬鹿だね」





……山田を掴んでいた手を緩め、力が抜けたように膝をつく圭人。





そんな圭人に……声をかけられる人は、誰もいなかった。





圭人を含め、俺らが岡本サオリを信用していたのも事実。

…そんな圭人の母親に……裏切られたのも事実。




慧「涼介〜、お腹すいちゃった。朝ごはん食べよ?」




静寂の走る中で、そう言って明らかに場違いに朝ご飯を作り出す2人すら、頭に入らなかった。

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楠木りずむ(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!移行準備遅くなってすみません…!頑張ります!m(*_ _)m (2020年11月15日 17時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
海音 - とても面白いお話です!続き楽しみにしてるので更新頑張ってください(*^^*) (2020年11月15日 13時) (レス) id: a7cc2a3a5f (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - mnochimobileさん» ありがとうございます…!頑張ります!(・∀・) (2020年10月23日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
mnochimobile(プロフ) - いつも楽しみにしてます!がんばってください! (2020年10月23日 20時) (レス) id: 060ea68475 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - Siroさん» 頑張ります!ありがとうございます〜!!(*´∀`*) (2020年10月3日 22時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2020年10月3日 12時

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