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ページ37

大貴side



俺らの方のDROPの隊員も、いなくなって。

エメラルドと一緒に車の方へと戻れば、救護組もちょうど終わったようですぐに合流できた。



侑「あ、お疲れ」

大「さんきゅ。……ガーネットは?」

光「まだ薬飲ませらんないけど、今は寝れてる」


ほら、と顎でシトリンがさした先は、ガーネットを背中に背負うアクアマリンの姿で。



分かりやすく不機嫌だな、アクア。




宏「お、お前らも帰ってきたか」

雄「ペリドットもおかえり」

圭「お疲れさま」



ひとり、ビルの最上階にいたペリドットも帰ってきたところで……ガチャ、と車のドアを開ける。



…………と、その途端。






慧「涼介は!?」





………今まで、聞いたこともないくらいの大声で、サファイアが言った。



………すごいな、ほんとに……

何がこんなにこの2人の絆を固くしてるんだろう………?



そんなことを考える俺とは対照的に、労いの言葉とか無いわけ?なんて、眉を寄せてシトリンが呟く。



ズカズカと車の中に入ったアクアは、半ば乱暴に、サファイアの隣の席にガーネットを座らせた。

………しっかり座らせてあげるところがアクアらしい。




侑「………成分表」

慧「え……」

侑「いつもガーネットが飲んでる薬の成分表、見せて」


ルビーのその言葉に、押し黙るサファイア。



少し視線を下げたかと思えば、ちらり、とガーネットを見る。

……迷っ、てる……?




侑「……はぁ…………飲み合わせ調べないと薬飲ませらんないの!早くして!」

慧「………、分かった」




………恐る恐る、という感じで、サファイアがポケットから何かの紙を出した途端。

ルビーは奪い取るようにその紙を手に取り、不機嫌そうにしながらその紙を舐めまわすように見て。



侑「……アメジスト、ガーネットに薬」

雄「あ、おう」

侑「それ飲めば症状は良くなるし、体内のウイルスも除去できる」



そう言って、ぼすんっと車の座席に腰かけた。

………素直じゃねぇなぁ。



もっと………もっと、お互いを信用して、打ち解けられるようになればいいんだけどな………




慧「ん、あり……っ」





……………そして、こっちも素直じゃない。





きっと言葉の先は、「ありがとう」だ。


…………お礼は、我慢するものじゃないのに。




早く、どうにかしないとな………

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楠木りずむ(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!移行準備遅くなってすみません…!頑張ります!m(*_ _)m (2020年11月15日 17時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
海音 - とても面白いお話です!続き楽しみにしてるので更新頑張ってください(*^^*) (2020年11月15日 13時) (レス) id: a7cc2a3a5f (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - mnochimobileさん» ありがとうございます…!頑張ります!(・∀・) (2020年10月23日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
mnochimobile(プロフ) - いつも楽しみにしてます!がんばってください! (2020年10月23日 20時) (レス) id: 060ea68475 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - Siroさん» 頑張ります!ありがとうございます〜!!(*´∀`*) (2020年10月3日 22時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2020年10月3日 12時

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