NINE colored gems

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裕翔side



途中でプチッと切れた、ガーネットの無線。



宏『アクア！』

裕「分かってる！今向かってる…！」



ガーネット周辺の人達の避難誘導をしていたから、連絡の取れなくなったガーネットを一応確認する羽目になり、すぐさま彼の元へ向かう。


ったく……なんなんだよアイツ…！！

単独行動でも迷惑かける訳！？


それに、作戦の内容が漏れてるって………どういう事だよ……！



圭『っこっちのDROPの人達は一通り一掃できたよ！』

雄『こっちもだ！』

大『エメラルド、ヘルプ頼む！こっち人が多すぎる！』

侑『アメジストはこっちお願い！なんでこんなに薬効かないの……っ！』




無線越しに聞こえてくる会話からすると、ガーネットとカーネリアンがいるこの辺は、多分民間人も多いから……DROPの奴らも多いみたい。


パニックになっている人たちもいる中で避難を誘導しつつ、ようやくガーネットの姿を捉えた。



…………え………





裕「ガーネット！」

涼「っ、何……っ……？」

裕「どうしたんだよその血……！」




………顔と腹部に、血がべっとりとついた状態のガーネット。

今まで汚れることなく相手を気絶させていたガーネットからは、想像つかなくて。



涼「俺のじゃないっ……」

裕「返り血……？……誰か殺したのか！？」

涼「くっ……ぁ………」




俺の質問に返事をすることなく、苦しそうに胸を抑えるガーネット。

あの時の…………リビングで倒れた、あの時と同じ苦しみ方………



………となると、対処法を知ってるのはサファイアしかいないわけで。





裕「っ……あーもう！！サファイア、今からガーネット連れてそっち行くから！！」



慧『………………了解』




動けなさそうなガーネットを無理やりおぶって、俺は車までの道を走った。









……………その時だった。








無線機から………シトリンの声が聞こえたのは。








光『っ今回のウイルスは新種だ！！ルビーの持ってる薬じゃ多分効かない！！』

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