JUMP家 〜病系３〜

慧偏頭痛 (紺碧の猫さんリク) ページ24

慧side


ある休日、部屋で勉強をしていたとき。

慧「…った！」

大「慧兄！？どうしたの！？」

突然、頭のこめかみが激しく痛み、思わずしゃがみこんだ。

漫画を読んでた大ちゃんが慌てて俺のところに寄ってくる。

大「頭いたいの！？…だ、誰か呼んでくるね！」

バタバタと大ちゃんが部屋を出ていく。

心配してくれてる…けど、あの声が今は頭に響いて仕方がないよ〜…

今日は宏兄は病院でいないから…光兄がくるのかな…

あれ、光兄さっき買い物いったばっかじゃん。

雄也は友達んちにお泊まりだし…

大「連れてきた！」

涼侑裕圭「「慧兄！？」」

おお…弟たちが全員集合！

軽くみんなパニック状態。

っていうか、ほんとに痛い〜…

圭「ど、ど、どこが痛いの！？」

慧「ここ…いっ！」

俺は痛みに耐えながらそう言う。

裕「ね、寝かせよ！慧兄、立てる！？」

慧「無理〜…」

ちょっと動くだけで凄く痛い。

脈打つように痛みの波が襲ってくる。

侑「どっどうする！？」

って…さっきから…

慧「皆…うるさいぃ」

侑「あっご、ごめん」

侑李は慌てて口を手で塞いだ。

涼「…ねぇ」

少し小さな声で、今まで黙っていた涼介が口を開いた。

涼「慧兄、頭痛いのってこめかみらへんだよね？片側だけ？」

慧「いっ…うん…」

涼「ズキンズキンって、鼓動にあわせて痛くなる感じ？」

慧「そう…」

涼「頭とか動かすと、痛みひどくなる？」

慧「な、なる…」

涼「少しの音もうるさいし、あと電気も眩しいでしょ？」

慧「うん…」

え、な、なんでそんなに分かるの！？

涼「…それ、偏頭痛だよ」

慧「え…？」

…偏頭痛？

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