JUMP家 〜病系３〜

涼介過呼吸 (ミッキーさんリク) ページ14

涼介side


最近皆、各々忙しいみたいで、ピリピリしている。

宏兄は昨日からいないし。

僕はいつも部屋で過ごすことが多いから、暇なのは僕だけ。

皆忙しなく動いている。

僕は皆ピリピリした雰囲気が少しでも和らぐように、出来るだけ笑顔で過ごそう、そう思っていた。

光「涼介、ボーッとしてないで早く飯食っちゃって」

涼「あ、うん…っ！」

光兄も朝からイライラしてる気がする…

投げやりな言葉が少し僕を傷付ける。

なるべく笑顔でテーブルに近づこうとしたとき、前を横切った雄也兄にぶつかってしまった。

涼「ごっごめ…」

雄「…チッ…いってきます」

光「いってらっしゃい」

え…

初めて舌打ちをされ、いってらっしゃいも言えずに戸惑っていた。

笑顔が硬直する。

裕「…涼介どいてっ」

そんな僕の前で、裕翔兄と圭人兄、そして大兄が立ち止まった。

尻餅をついた状態のままだった僕はあわてて立ち上がった。

大「ここ通路なんだからっ」

涼「…うん、ごめ」

圭「行ってきます！」

僕が謝る前に、３人は家を出ていった。

…あぁ、結構ツラいなぁ。

侑「涼介、それとって」

涼「え…ど、どれ…」

侑「はぁ…もういいや」

侑李は僕の側にあった生徒手帳を乱暴に取った。

涼「…ごめんね…」

僕はぎこちなく笑いながら謝る。

光「涼介っ早く食えって！こっちはお前みたいに暇じゃねぇんだから」

涼「あ…ごめん」

これ以上迷惑をかけないように、なるべく時間をかけずにご飯を食べて、食器洗いもした。

そして部屋に戻り、おとなしく過ごす。

…皆、怒ってたな

涼「…はぁ」

１つのため息は、静かな部屋に響き渡った。


雄也side


電車に揺られながら考えていたのは、涼介のこと。

今日、思わず舌打ちをしてしまった。

俺らはすっげー忙しくて、ただでさえストレスも溜まってるのに、呑気に過ごしているような涼介にイライラしてしまって。

呑気になんて過ごしてないことは分かってるのに、のほほんと笑っている涼介になぜか腹が立つ。

あー、もう。

こんなことを考えている俺にもイライラする。

１つのため息をつき、外の景色を眺めていた。

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