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大貴side
日本で、さらには世界的にも有名な殺人鬼、Mr.RP。
………奴の逮捕は、かなり大々的に取り上げられた。
日本の警察は評価され、賞賛され。
その功績を称えられ、薮さんも俺も、昇進して。
………でも、俺は。
それどころじゃなかった。
「肺アスペルギローマ。……真菌感染症の一種です」
…涼介は…………移植によって免疫の下がっていた涼介は、感染症にかかっていたのだ。
「過去に肺結核などを起こしたことはありますか？」
大「あ……はい、だいぶ前ですけど………」
「その時に出来た肺の空洞に、菌が腐生寄生して起こったのだと思います。かなり免疫が下がっていたため、重篤な症状を発症してしまったのではないかと」
正直、先生の言うことは難しくて。
その病気の仕組みだとか、色々説明されたものの、よく分からなかった。
………けど。
「……出来れば今すぐ、手術で菌球を取り除くのが賢明です。同意していただけますか？」
…それほど重症だということは………いやでも分かった。
大「………涼介は……助かりますか……？」
あぁ、バカだな俺は。
自分で聞いといて……その答えを聞くのは、怖くて。
震える手をぎゅっと握って、先生の答えを待つ。
ゴクリと生唾を飲んだ。
……厳しい顔の、先生の表情。
……………けど。
その顔はふっと緩み、優しく…………笑った。
「大丈夫です。手術をして菌球を取れば、完治しますよ」
.
涼介side
………………ふいに……手が、温もりで包まれた。
あったかくて……なんだか、安心して。
「……ょ……け………？」
この声…………大ちゃん………？
重たい瞼をこじ開けるように、ゆっくり………ゆっくりと、目を開ける。
入ってくる光が眩しくて、思わず眉をひそめた俺。
大「涼介……！」
母「涼介っ……」
視線を少し横にずらせば………大ちゃんとお母さんの姿があって。
俺と目が合えば、ほっとしたように、優しく笑った。
俺…………
涼「だい……ちゃん………おかあ、さん……」
…………生きてる…………
酸素マスクのせいで、喋りづらかったけど。
小さく呟くようにそう言えば、2人とも、もっと微笑んでくれた。
大「頑張ったな、涼介…！」
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しょりれん - 完成度が半端なくてびっくりしました！ (2021年11月25日 20時) (
レス) @page50 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
海音 - この話とても面白くて度々読み返しに来てます！りずむさんの作品全て好きです！新作の更新も頑張ってください！楽しみにしてます^^* (2020年11月17日 23時) (レス) id: f3a5bd6aac (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - すごいですね！これからも他の作品で頑張ってください！！！ (2020年8月20日 7時) (レス) id: 4766001341 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - いろはすさん» コメントありがとうございます！そのとおりです〜！お名前だけお借りしました笑 (2020年5月20日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - 女の子の名前は古畑中学生ですね！！どこかで聞いたことあるなと思ってました笑 (2020年5月20日 18時) (レス) id: c890c969a8 (このIDを非表示/違反報告)
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