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涼介side




……………あと……少しかもしれない、命。


もっとここにいたい。

皆と一緒にいたい。

けど、いつそれが途絶えるかは分からない。




……だからこそ。



全力で生きたいし、やりたいことをやりたい。



探偵しか出来ないわけじゃないって、大ちゃん入ってくれたけど。



俺としては…………探偵として働いてる時が、1番……生きてるって実感出来る。

役に立ってるって思える。



少し痛む心臓。

すぐに疲れる体。

スムーズにいかない呼吸。



これを背負ってでも…………俺は、俺だけにあるこの耳を活かしたい。






涼「………お願いします、裕翔先生」









先生は、ため息をついた。





呆れられた………そう思った、けど。









裕「……分かりました、良いでしょう」









裕翔先生は……………困ったように笑って、そう言ってくれた。



嘘……………







裕「けど条件があります。外出前には徹底的に診察するし、遠くへも行かせてあげられない。移動は基本車椅子だよ」

涼「っ…ありがとう…!!」



……頼んどいてなんだけど、まさかOKしてくれるなんて思わなくて。

目尻に溜まった涙を乱暴に拭って、裕翔先生を見れば……俺を見つめ、少しだけ眉を下げていた。



裕「絶対に……絶対に無理はしないこと。いいね?」

涼「はいっ!」




また探偵をやれる。

病人じゃなくて、探偵という生活を送れる。


そう考えたら、先生の条件も屁じゃなかった。



大ちゃんと顔を見合わせ、思わず笑い合う俺たち。









裕「……………じゃあ………すみません有岡さん、僕涼介に話があるので……一旦外していただいてもいいですか?」





Case7.fin

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しょりれん - 完成度が半端なくてびっくりしました! (2021年11月25日 20時) (レス) @page50 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
海音 - この話とても面白くて度々読み返しに来てます!りずむさんの作品全て好きです!新作の更新も頑張ってください!楽しみにしてます^^* (2020年11月17日 23時) (レス) id: f3a5bd6aac (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみん - すごいですね!これからも他の作品で頑張ってください!!! (2020年8月20日 7時) (レス) id: 4766001341 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - いろはすさん» コメントありがとうございます!そのとおりです〜!お名前だけお借りしました笑 (2020年5月20日 21時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - 女の子の名前は古畑中学生ですね!!どこかで聞いたことあるなと思ってました笑 (2020年5月20日 18時) (レス) id: c890c969a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2020年2月22日 19時

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