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宏太side
宏「大ちゃん！」
俺の声に反応した、幼馴染の大ちゃんは。
少し疲れた顔をしていながらも、俺に笑顔を向けて近寄ってきた。
大「あ、光くんも…！無事だったんだね…！」
光「久しぶりだな！良かった……1人？」
光がそう聞いた途端、分かりやすく顔を曇らせる大ちゃん。
大ちゃんの顔を覗き込むと……その丸い目は、少しだけ潤んでいて。
宏「どうした？」
大「………伊野ちゃん、が……」
……大ちゃんの口からは、またもや久々に聞く、幼馴染の名前。
小さい頃からよく4人でつるんでて……
…………最後に伊野尾に会ったのは、家族を失って魂が抜けたみたいになってた、あの姿だった。
光「伊野ちゃんが……どうしたの？」
大「一緒に、逃げてたんだけど………はぐれちゃっ………」
慧「大ちゃん！！！」
………大ちゃんの目から、涙が零れ落ちそうになった………その途端。
話に出ていた彼の声が、響き渡った。
大貴side
…………さっきぶりの、伊野ちゃん。
それなのに………随分、久々な気がした。
大「……伊野ちゃん…」
その姿に、ポロリと涙が溢れて。
安心した後にやってきたのは………怒りだった。
パシンッ……！
大「バカ！！アホ！！！どこ行ってたんだよ！！」
手が、じんわりと痛む。
伊野ちゃんの頬を叩くなんて……もちろん初めて。
慧「……っ…ごめ…」
大「お願いだから……っ、勝手なことすんなよな！！」
いつの間にか、誰もいなくなってて。
……すごく、怖かった。
大丈夫かな、ちゃんと逃げれてるかな。
……変なこと、考えてないかな。
ちゃんとまた………生きて会えるかな。
だからこそ…元気そうな伊野ちゃんに、ここに来てくれた伊野ちゃんに………これまでにないくらい安心したんだ。
侑「あのっ……！」
脱力してしまいそうなくらい、安堵していた………そんなとき。
伊野ちゃんの後ろにいた、小さな男の子が…泣きそうな顔で俺を見た。
侑「貴方が、お医者さんですか……！？」
大「………え？」
慧「っ、あのな大ちゃん……リョースケが……」
さらに後ろからやってきた、高身長の男性がおぶっていたのは…
リ「っ、は…っ」
…………腹から血を流す、リョースケくんだった。
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次で完結まで一気に更新したいため、少しだけ期間が空くかもしれません。すみません！
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん(プロフ) - 主様は天才ですか？！最高でした。涙が止まりませんでした (2022年8月26日 0時) (
レス) @page48 id: da36f43a6d (このIDを非表示/違反報告)
白米小悪魔(プロフ) - 涼介が亡くなったところからずーっと涙が止まらず、最後まで読みました！やばかったです！ティッシュ必須です！ (2021年12月3日 21時) (レス) @page48 id: 9c9b1da7b7 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - やまたかLOVEさん» あけましておめでとうございます！！ありがとうございます〜！ (2020年1月1日 23時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - あけましておめでとうございます！良いお年をお迎えください(*ﾟ▽ﾟ*) (2020年1月1日 0時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 名無し54757号さん» 嬉しいです……！！読んで頂きありがとうございました！！m(_ _)m (2019年12月26日 7時) (レス) id: cd22ea486d (このIDを非表示/違反報告)
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