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来客 ページ9

大貴side



裕「…涼介……もう、大丈夫なの?」

涼「…………」


……あれから……目を覚ました涼介は、酷く何かに怯えるような態度をとるようになって。

もはや、喋らなくなってしまった。

こんな様子…………涼介が、初めてこの施設にきたときと、同じだ。


侑「りょーすけ………」

涼「…………」

光「…涼介、食わないのか?」

涼「……ごめんなさい」


……聞こえるか聞こえないかくらいの、本当に小さな声でそう謝った涼介は……食卓から離れ、リビングを出ていってしまって。


宏「…伊野尾」

慧「カウンセリングでしょ。分かってる」

宏「頼んだ」


裕「……大丈夫かな、涼介」

圭「あんな姿、初めて見た…」


リビングに、いつもなら考えられないくらいの暗い空気が漂う。

どうすればいいかな……

いつもならわいわいしながら食べるご飯も、今日はなんだか味気がない。

……旨いは旨いんだけども。


皆がなにも言えないまま、ご飯を口に運んでいた………そんなときだった。



ピーンポーン………



光「…夕食時に誰だぁ…?」

雄「誰かなんか頼んだ?」

大「いや、なんも」

滅多にならないのに、こんな時に場違いな明るい音を鳴らすインターホン。

その画面を見た薮くんは、首をかしげてから……ハッとして、俺らを振り返った。


宏「…伊野尾………」

慧「え、俺…?」


呼ばれた伊野ちゃんが、恐る恐る、と言ったように…インターホンに近づいて。

……その途端、顔を強ばらせた。


って……もしかして………


慧「…コイツ…買い出しのときの………」

宏「……やっぱりそうか」


涼介が…パニックを起こす、原因となった人…?

あの女→←リビングで



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楠木りずむ(プロフ) - 柑橘類。さん» 嬉しいです……!!こちらこそ読んでいただき、コメントまで感謝です!ありがとうございました!m(_ _)m (2019年11月10日 9時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類。 - 初コメ失礼します。今更ながらではありますが、完結おめでとうございます!輝希の皆の温かさや、幼い山田くんの苦悩と決意に泣かされました…どの小説よりも大好きな作品です。書いてくださりありがとうございました! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 8dd377e6cf (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» こちらこそ読んでいただき感謝しかないです!ありがとうございます!!! (2019年11月8日 13時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 眼鏡っ子さん» ありがとうございます♪実は掛け持ちをしておりますので、ぜひそちらも覗いてくださいな…(しれっと)ありがとうございました! (2019年11月8日 13時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - かのさん» 嬉しいです!ありがとうございます!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年11月8日 13時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2019年10月6日 13時

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