終業 ページ20
涼介side
涼「………ん………………ぇ…」
目が覚めると…………目の前は真っ黒で。
驚いて身じろぎをしようとしたとき…………ようやく、自分が担がれてることに気がついた。
誰かの肩に背負われるようにして、腰には誰かの手が回っていて。
母さんは絶対に俺を運ぶなんてしないから、きっとこれは………
桐「…………お、起きた」
涼「…桐沢さん……………」
桐沢さんに下ろされ、少しだけふらつく体に鞭を打って歩く。
桐沢さんの前には、母さんが不機嫌そうに歩いてて。
えっと、確か俺…………母さんの仕事を見に来て、でも、発作で……………
…………そこからの記憶がないから………多分、倒れたんだ………
す「ちょうど桐沢も仕事終わらせる頃だったから、運んでもらえて良かったわ」
桐「お前が鍛えなきゃなんねぇ人物なんだから、今度から自分で運べよ、蝶」
す「冗談じゃないわ。……今度からは叩き起こすから」
ぎろっと振り返って睨んできた母さんに、頷くことしか出来なくて。
仮にも親子なのに、と、もうとっくに諦めていたはずの感情が湧いて出る。
……………って、まって………
桐沢さんが仕事を終えたってことは…………
涼「き、桐沢さん………仕事って」
桐「覚えてねぇの?お前んとこの施設だよ」
あぁ、やっぱり……………
宏太side
侑「大ちゃん!こっち!!」
圭「伊野ちゃんも〜!」
大「はいはい、わーったから……いでででで…!!」
慧「え〜、俺はいいよ〜……」
庭で腕を引っ張られてるふたりに笑いながら、俺は少し休憩。
裕翔………は、やっぱり足に負担がかかって疲れたのか、雄也の肩で寝てるし。
こんな騒いでるなかでよく寝れるなーコイツ…
雄「あれ、光くんは?」
宏「おやつ作りにいった。もう水道屋も帰ったから水道使えるーって」
チラリとキッチンを見れば、庭からでも光の姿が見えて。
タイミング良く、甘い香りが漂ってきた。
そろそろ、おやつが出来上がるみたい。
宏「よぉーし、お前らそろそろ中入るぞー」
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