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パニック ページ7

宏太side



涼介の目眩は……今回は、1時間半ほどで治まって。

それほど長くなかったことに安心しながら、寝息をたてる涼介を眺めて………やがて、俺も一緒に眠りについた。



再び目を覚ましたのは……なにやら、となりのリビングから物音が聞こえてきたから。

最初は、誰かが水を飲みにきたのかと思ったけど…………



圭「…ぁ…ぁっ……ああぁぁぁっ!!!」



宏「っ!?」

途端に聞こえてきた叫び声は………明らかに、圭人くんのもので。

慌てて、リビングに続く襖を開けた。


圭「いやぁぁぁっっ……!!くっ、やだっ……!!」



………無我夢中で、自我を失ったようにリビングを荒らしている圭人くん。

泣きながら、そばにあるものを壊しては叫んでいて。


一瞬呆気に取られながら……すぐに我にかえって、圭人くんに近づいた。


宏「圭人くん落ち着いて!圭人くっ………いた…っ」

圭「いやぁっっ!!」

涼「……ぇ………圭人くん…?」


近づいたはいいものの………もちろん、冷静に話をする余裕なんてなくて。

そのうち涼介も、雄也や光、大ちゃんなんかも起きてきて。


宏「大ちゃんは涼介見てやって!」

大「おう!」

光「3人で押さえ込むか?」

雄「分かった、せーのでね」


「「せーの……!」」


その声に合わせて、3人で圭人くんを抱き締めるように押さえる。

最初は暴れまわって、俺らを突き飛ばそうとしたりしてきたけど………それでも離さずに、声をかけ続けた。


雄「圭人くん、大丈夫、大丈夫だからなー……?」

宏「大丈夫大丈夫……もう大丈夫だぞ……」


出来るだけ、安心させるように。
圭人くんの恐怖を、少しでも除けるように。

やがて………ふっと意識を失ったように力が抜け、圭人くんは目をつむった。

なんとか………おさまったみたい………


宏「焦ったぁ……」

光「ほんと……パニック障害、か…?」


そんな情報知らなかったぞ…事前の話でも言われてないし………


………まぁそれでも、どんなに嘆いてたって圭人くんがその障害と付き合っていくことに変わりはないわけで。

多分、パニックを引き起こす原因はあるはずだから……それさえ分かればいいんだけどな。


雄「……怖かったな。ゆっくり休めよ〜」

パタッと動かなくなった圭人くんに向かって……雄也は優しく、そう囁いた。

心なしか、圭人くんの表情は柔らかくなった気がした。

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かの(プロフ) - 楠木りずむさん» ほんと、そうですよね〜 (2019年10月5日 18時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - かのさん» 不謹慎だけど!申し訳ないけど!やっぱり病系っていいですよね!!笑 (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はるさん» 仲間がいて嬉しいです(*´∀`)倒れ方プロですよね(は)本当に上手すぎますよね!! (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 私も、不謹慎ながら病系が好きです!(結構重めの) (2019年10月3日 19時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 私も不謹慎ですが病系好きです。セミオが倒れるときあーセミオー!って感じでした。山田さんの顔の表現力尊敬します (2019年10月3日 18時) (レス) id: 6c02acd669 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2019年8月26日 17時

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