大ちゃん ページ34
宏太side
涼「っ、ん……おぇ…っ………うぅー………」
宏「まだぐるぐるする?しんどいな………頑張ろうな」
……涼介の発作は、夜になってもなかなか治まらなくて。
今回は長いな……
もう口から出てくるのは胃液だけなのに、目眩は止まらないから気持ちが悪いまま。
ふらふらと安定しない、脱力した涼介を支えながら背中をさする。
大「薮くん、変わるよ」
そんなとき、そっと和室のドアを開けたのは……大ちゃんだった。
夜通しひとりで看病するのはキツいから、職員で交代しながら涼介を看よう、ということになってたけど………もう交代の時間かとハッとする。
あ、そういえば……
大ちゃんの話も、聞いてやりたいんだよな………
宏「……ごめん大ちゃん、話したいことがあるんだよね」
大「…え………俺に?」
宏「うん、だから…光呼んできてくれる?」
涼介の看病は光に任せて、大ちゃんを連れて俺らの寝室に入る。
大「話って?」
宏「………警察署で………なんかあった?」
キョトンとしていた大ちゃんにそう声をかければ………案の定、表情を固くした。
ベッドの縁に座って隣を叩けば、大ちゃんはうつむいて……大人しく、俺のとなりに座る。
宏「…なんかあった?」
もう一度、さっきよりも優しく声をかけてやれば……大ちゃんはゆっくりと、いつもより小さな声で口を開いた。
728人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かの(プロフ) - 楠木りずむさん» ほんと、そうですよね〜 (2019年10月5日 18時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - かのさん» 不謹慎だけど!申し訳ないけど!やっぱり病系っていいですよね!!笑 (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はるさん» 仲間がいて嬉しいです(*´∀`)倒れ方プロですよね(は)本当に上手すぎますよね!! (2019年10月3日 21時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 私も、不謹慎ながら病系が好きです!(結構重めの) (2019年10月3日 19時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 私も不謹慎ですが病系好きです。セミオが倒れるときあーセミオー!って感じでした。山田さんの顔の表現力尊敬します (2019年10月3日 18時) (レス) id: 6c02acd669 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ