マネージャーの、山田です。

DVD ページ27

NOside



だんだんと伊野尾くんに寄っていくカメラ。

ケータリングを楽しんでるようだ。

慧「あ、こんにちは〜。えーっとね、福井初日でーす。ケータリング食べてまーす……あ、まだ食べてはないか」

若干眠そうに笑う伊野尾くん。

少しだけ手ブレが多いカメラは、美味しそうなご飯を映していく。

慧「今回はね、うちのマネージャーがメイキングカメラ担当なんだよね。頑張ってね？」

「うん」

小さく聞こえるマネージャーの声に、再び伊野尾くんがケータリングを物色し始めて。

そのタイミングで………誰かがカメラに割り込んできた。

裕「おはようございます！！中島裕翔です！！」

「知ってる……」

裕「ボソッと知ってるとか言うんじゃないよー！あ、こっちおいで、こっち！」

朝なのに元気な中島くんが手招きをした方へ、カメラもとことこ近寄り。

やがて映ったのは、すやすや眠る知念くんだ。

「おっ」

裕「本日9時間寝てきたはずなのに何故かおねむな知念ちゃんですねー」

大「9時間も寝たの？」

裕「そうらしいよ」

大「よく寝れんな笑」

カメラはぐっと知念くんの寝顔によるけど、それにすら気づかずスースー寝息をたてている知念くん。

そんな様子に、中島くんも有岡くんもニッコリ。

光「圭人いけっ、圭人っ」

圭「えええっ……」

そんな声がしてカメラが向けば、困り顔の岡本くんとニヤニヤする八乙女くん、薮くん。

雄「どうしたの？」

宏「メイキングの見せ場が欲しいって言うから」

雄「あぁ…笑」

圭「えーっと……岡本圭人でぇす」

えっと、うーんと次の言葉に悩む岡本くん。

必死に言葉を探す姿に、マネージャーさんがたまらず助け船を出した。

「今日の意気込み…！」

圭「あっ、えっと、意気込みはー……振りを間違えないようにする…？」

光「疑問形かよ笑」

圭「いいライブになるように頑張ります！楽しみです！」

宏「圭人、見せ場作れず」

「ふはっ…」

そんな穏やかな空気と共に、リハーサル前の時間は流れていった。

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