マネージャーの、山田です。

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侑李side



華やかな衣装を見にまとい、スタンバイする僕たち8人。

舞台裏の方からチラッと見えた涼介は、僕に向かってガッツポーズをしてきた。

……マネージャーはライブのとき、裏方に回るというより……遠くから見てることが多い。

専門的な知識とか技術とかが必要だからね。

だから、きっともうすぐ関係者席に行ってしまうであろう涼介に、僕もガッツポーズをし返した。

……涼介にとっては、今回が初めてのライブなのか。
楽しんでくれるかなぁ……

『ポップアップまでー…10ー！9ー！8ー！』

イヤモニから、そんなスタッフさんの声が聞こえてくる。

あぁ、やっと、やっと始まる。

胸のバクバクを抑えながら、ステージ下にしゃがむ僕。

こっからじゃ誰も見えないけど、他の皆もスタンバってるだろう。

『3ー！2ー！1ー！』

………くる！！

カウントダウンと共に、僕の立っている床が大きく上に上がって。

それに合わせて大きくジャンプすれば………輝く世界が、広がっていた。

「「キャーーーーーーーッッ！！！！」」




光「改めまして皆さん僕たちがー」

「「Hey!Say!JUMPです！」」

大きな歓声に向かって、大きく礼をする僕たち。

もう既に、中盤まで来てしまった。
さっき始まったばっかな気がするんだけどなぁ…………

宏「とりあえず皆お座りくださーい」

裕「そうそう、ちょっと休憩ね」

今から、MCの時間。

僕たちも飲み物を飲んで、乾いた喉を潤す。

光「皆さんもう新学期には慣れました？」

スケジュールの都合上、いつもより早めのスタートダッシュを切った僕たちは、5月から10月までがツアー。

こんな話をMCでするのは、なんだか新鮮だな…

雄「俺達もね、4月からマネージャーが新しくなったけど」

大「そうなんだよね。皆慣れた？」

慧「それマネージャー本人に聞く質問じゃね？笑」

大「よし、おーい！慣れたー？」

宏「馬鹿か笑」

涼介たちがいる関係者席のところに、大きく手を振る大貴。

頭を小突く宏太に、会場からは笑いが起こって。

苦笑いしながらも、うんうんと涼介は大きく頷いていた。

いや、反応しなくていいから。

裕「圭人生きてる？」

圭「あぁごめん生きてるよ、ちょっとファンの子達見てた」

光「話せや笑」

くだらない話で進んでいく、笑いの絶えないMC。

時間を忘れた頃、スタッフさんからの指示で、だんだんと後半戦の準備へと入っていく。

よし…………ラストスパートだ…！！

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