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涼介side
涼「………え………………」
……完全に、有岡くんだと思ってたのに。
予想外の来客に、体が硬直する。
「ヤッホー山田くん♪……この前はどーも」
「へぇ〜…結構良い家住んでんのな。生意気〜」
「ほんとだ!よし、お邪魔しまーす!」
涼「えっ、ちょ、ちょっと…!!」
…いつの日か、宅配便の格好でここを訪れた男と、その他見覚えのある男二人。
なんでまた来たんだ………
ズカズカと無理矢理家のなかに入ってくる3人を、慌てて手で制した。
けど、もちろん力じゃ叶うはずもなく……
「邪魔なんだよ…っ!!」
涼「…いっ…!」
吹っ飛ばされて返り討ち。
あぁ、もう、いいや……
お金とられたってなんとかなるだろうし…この家が汚れようが燃えようが別にどうでもいい。
小説が書ければそれで……
…………待った。
涼「原稿っ……!」
リビングには出来上がったばかりの原稿とデータが入ってるパソコンが…!!
背中を冷や汗が伝い、急いでリビングに向かった。
………けど、もう遅かった。
「お前小説なんか書いてんのー?」
「皐月涼……聞いたことある、お前大物じゃーん!」
「へぇ………くっだらな」
鼻で笑った一人の男は、出来上がった原稿を手にして……
涼「やめてっ!!」
「やめなーい♪」
………ビリリ……と、残酷な音が響いた。
大事な………命よりも大事な原稿が、泣いてるような音。
耳を塞ぎたくなるような、そんな音………
ハッとしてパソコンに手を伸ばすけど、手が届く前に、また別の男の手に渡って。
「壊しちゃうねっ!」
涼「お願いです、待っ……!!」
にこやかに、それはもう満面の笑みで。
男は………パソコンを、床に叩きつけた。
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ずみ - 完結おめでとうございます。ありやまの新しい関係性と山田さんの儚い個性と一般人とはいえ一般人では無い世界観に、あっという間に吸い込まれました。他の作品も読ませていただきたいと思います。 (2020年12月13日 11時) (レス) id: 8b98f4e28d (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - kanさん» ありがとうございます!気づかなかったですか…!気づいてくれるのも嬉しいし気づかれないのもなんか嬉しいです……!笑 次回作もよろしくお願いします! (2019年4月5日 10時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
kan(プロフ) - 完結おめでとうございます!今回も楽しく読ませて頂きました^ ^まさかメンバー全員の登場!そして裕翔くんの名前にはカラクリがあったなんて…!?全く気づかずに読んでました笑次回作も楽しみにしてます! (2019年4月4日 0時) (レス) id: 7f5ec1a8f4 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 恋した月さん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします!笑 (2019年4月3日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
恋した月(プロフ) - すっごく面白かったです! (2019年4月3日 9時) (レス) id: d6f1a4b68b (このIDを非表示/違反報告)
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