Daily of Novelist

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大貴side


涼「う〜〜〜……気持ち悪いぃ……」

大「自業自得じゃないですか……」

そんなことがあったのに、当の本人は全く記憶にないのだから、そりゃあため息の1つや2つは出る。

ほんっとに、人生で一番というくらい焦ったしビビったし驚いたし…！

大「はぁー……」

涼「……さっきからため息ばっかですね……何かありました？」

大「ありましたね」

あんたのことだよ！！という言葉を必死に飲み込む俺。

だって覚えてないし。わざわざ襲われかけてましたよなんて教えなくてもいいでしょ。

………ただ、注意はしなくては。

大「先生、お願いですから今後はお酒は飲まないでください」

涼「………え〜」

大「えーじゃない」

涼「まぁ、分かりました」

大「まぁって何……ほんとに大変だったんですからね！？」

涼「だから分かりましたってば」

大「なんで先生が怒んの……」

メモしなきゃ……と、ビニールを張ったバケツを片手にペンを持つ先生は、宣言通り短く箇条書きにメモしていく。

ほんとに聞いてんのこの人……

大「にしても、2杯で記憶がなくなるなんて…」

涼「うるさい……水ください」

大「はいはい……」

まだ少し青白い顔をしてるけど、さっきよりは顔色がいい。

まぁただの二日酔いだし、しばらくすれば良くなるだろう。

大「朝御飯は？」

涼「結構です…」

大「でしょうね。散々吐いてたし」

……これに懲りて、お酒は止めてくれると嬉しいな、なんて。

先生を見つめながら、そう思った。

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