Daily of Novelist

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涼介side


涼「…………っ…ん、んん…？」

…………体が重い。

目が覚めて、一番に思った。

頭がガンガン痛むし、気持ち悪いし、怠いし……

涼「………あ……そうだ……」

そうだ、昨日は確か車で酔うシーンの為に……酔うならなんでも良いやと思って、居酒屋行ったんだっけ。

……てことは、これは二日酔いか………お酒飲んだことなかったから、こんな気持ち悪さ初めてだ。

何故だか……居酒屋に入って一杯のんだあとから記憶がないけど。

この二日酔いの気持ち悪さは、車酔いの気持ち悪さと類似してるに違いない。

涼「…っ……収穫ありだな…」

大「何が収穫ありですか」

突如聞こえた少し怒った声に、顔だけを向けた。

眉間に皺を寄せる有岡くんは、見たところかなり不機嫌そうだ。

大「はぁ………昨日のこと、覚えてますか」

涼「それが全然覚えてないんです。お酒って怖い」

大「なんでそんな他人事なの……大変だったんですけど」

ため息をついた有岡くん。

その手にはペットボトルの水があり、無言で手を伸ばすと、呆れたような顔をしながら渡してくれた。

……にしても、大変だったって……一体、何があったんだろう…？

大「ていうか先生、あんなに酒弱いなら言ってくださいよ……2杯で酔うと思わなかった」

涼「初めてお酒を飲みました。お酒弱いなんて自分でも知らなかったです」

ベッドから顔を起こして、水を飲んでからそう言った。

ただ事実を言っただけなのに、有岡くんは目を丸くする。

大「……マジすか……？お付き合いでとか友達とかと飲んだりしなかったんですか？」

涼「今日までありがたいことに自由に生きさせてもらってますし、今更会う友達も特にいないですから」

にしてもお酒って、あんな味なのか。

特別美味しい訳でもなかったけど、悪くもなかったな。

涼「今日も飲みます？」

大「勘弁して」

涼「冗談です」

さすがに記憶がなくなるような飲み物を2日連続で摂取する勇気はない。

そんなことするより、今この二日酔いの気持ち悪さを覚えておかなきゃ。

はぁ……と、まだ朝にも関わらず疲れた顔を見せる有岡くんを尻目に、またベッドにごろんと横になった。

……………あら…？

涼「…………っ………吐きそ………」

大「はっ！？ちょ、まってまって…！！」

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