Daily of Novelist

「助けてください…」 ページ11

涼介side


………汗をかきたい。

ふいにそう思った。

小さな頃から“動く”という習慣がなくて、死ぬほど汗をかいたことはほぼない。

本ばっか呼んでたし。運動嫌いだし。

唯一記憶に残ってるのは、学校の運動会だけど……ほとんど適当に理由をつけて見学してた気がする。

………そんな自分が、汗をかきたい理由。
やはりそれは……小説にあって。

主人公の友達であるユウリを、運動神経抜群の天才少年にしたくて…運動してるシーンを小説に取り入れたいからだ。

涼「よし」

汗をかこう。

小説にもいいし、多分体にもいい。

といってもいきなり運動をしたって無理だろうから、高めの温度のお風呂に浸かって……

せめて30分くらいは入っていなきゃ。アラームのために携帯も持っていこう。

メモ帳は……濡れちゃうかな、大丈夫かな。

湯船なんて久々に入るな……

準備万端な状態になって、ようやく浴室に入る。

そのままお湯に浸かってみると、久々の湯船は意外にも快適だった。

……もう少し温度を高くすべきだったかな。
まぁ、しょうがないか。

リラックスするために入った訳じゃないのに、疲れがとれていくのが自分でも分かる。

これ、30分以上は余裕なんじゃないだろうか。

……にしても……

涼「…きもちぃ〜………」




………ピ……………ピピピピ、ピピピピ…

涼「……っ…ぁ…」

……寝ちゃった。
あっという間に30分が経っていたようだ。

自動で追い焚きしてお湯を冷めなくする機能のおかげで、汗びっしょり。

あつい…
ちゃちゃっとメモして早くでよう……

………………あれ……？

涼「…ん………なにこれ…っ」

なんだか目眩がして気持ち悪い。
その目眩のせいで、吐き気までしてくる。

体がフワフワしてる感覚がして、浴槽の縁に頭を預けて眉間をつまんだ。

大「………先生ー？お邪魔しまーす…あれ、いないの？」

……………あー……

今日こそ新作の打ち合わせをするんだったっけ。

なんてタイミングがいいんだ………

涼「ぁ……ありおか、くん……ここです〜……助けてください…」




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毎日更新が目標だったのに、ちょくちょくサボってごめんなさい！汗
バタバタしておりました……(^_^;)
それなのにコメントなどなど、嬉しいです！ありがとうございます！
私事ですが、無事昨日卒業式を終えまして、春休みになりました！
ですので…今よりもたくさん更新出来るよう、頑張ります！！(言っちゃった…←)

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