涼介、涼也、涼雅

〜３〜 ページ5

Aside


女１「ねぇ！涼介くんどう！？かっこいいよねー！！」

女２「隣の席とか羨ましすぎるー！！」

女３「さっきなんか話してたよね！いいなー…！」

今は昼休み。

そして、ここまで過ごしてきて分かったこと。

それは、この学校には９人の王子様と呼ばれるイケメン９人組がいるということ。

３年の
薮宏太、八乙女光、高木雄也、伊野尾慧。

２年の
有岡大貴。

１年の
岡本圭人、中島裕翔、知念侑李、そして…
山田涼介。

校内で知らない人はいないという。

みんな、芸能事務所にスカウトされるくらいのルックスの良さと、９人の仲の良さなどなど、色々な理由で大人気。

廊下を歩くたび、キャーキャー言われている。

それから、あの小動物みたいな子が知念侑李っていうことも知った。

確かに、超イケメン。
スカウトされるって聞いたときも、すぐ納得出来たし。

ただ１つ引っ掛かるのは、やはり山田涼介だ。

確かに、今朝と顔は同じ。 …瞳の色が、今朝よりも濃くなってるのが私の気のせいならば。

でも、態度が違う。

なんだろう…優しいのはおんなじなんだけど。

皆で話して、たまにツッコミを入れたり、ふざけて先生に注意されたり…

紳士的だった今朝からは想像できないっていうか…

それに、今朝との発言と比較すると、大分軽い感じ。

今朝までは、自分を[僕]、私を[加藤さん]と呼んでいたのに、今は…

「Aちゃん、教科書ないだろ？俺の見せてあげるよ」

この通り。

今朝の焦ったようすの知念くんも、HR後の涼介くんの発言も気になる。

そして…

冒頭で分かるように、今私はクラスの女子に群がられ、お弁当を食べたいのに食べられない。

お腹すいたし、一人で静かに考えたいから、

貴「ごめんね。用事思い出したから…」

と言って屋上に向かった。

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