story 6 ページ27
大貴side
固く目を閉じたままの山田の上半身を起こして、ダラっとしている体を俺の方に寄せる。
………熱くはない……息は多少荒くて、顔色は……ちょっと悪い。
でも、安心してか疲れてか…眠ってるだけみたいだ。
圭「…………終わった……?」
光「あぁ………」
……なんだかまだ少し、放心状態。
だけど………終わったんだ、と頭で唱えれば………ほっとして、俺も力が抜けそうになった。
優「コイツ、どうするの?」
ふわふわとした意識の中…聞こえたのはそんな声。
そうだ、優がいるんだった…
視線を山田から優に向ければ、優は峯垣の頭をツンツンつついていて。
侑「ここは峯垣のアジトだし、放っておいて問題ないと思う、けど……」
優「……じゃあ俺、この人引き取ろうかな」
大「は!?」
引き取る…!?
突然の爆弾発言に、ぼんやりした頭が一瞬で切り替わった。
それは俺だけじゃなくて、皆も…ぼーっとした顔から、目を見開いて驚きの表情に変わっていた。
いきなり何言い出すんだ、コイツ……
優「ほら……俺、仲間っていないじゃない?シンくんも、本当の仲間はいなかった……でもそれじゃ、今のままな気がして…なんていうか………前に、進みたい………というか」
………もしかして、コイツは実は……寂しかった…?
孤独で、一匹狼だった優。
俺たちと少しだけでも活動して、仲間の大切さを知った………と、解釈してもいいのだろうか。
優「大丈夫。topの座を奪おうって気はさらさら無いし…シンくんにもそんなこと、絶対させないから」
その強い目に、思わず動揺してしまった。
……いや、そりゃ動揺するだろ……数ヶ月前はもっと、冷たくて、トゲトゲしてて…
思い出しただけでも震え上がる、気持ち悪いニヤニヤした笑みを浮かべていたのに。
…………そんなとき、響いたのは。
宏「いーんじゃねーの?」
…………………車で待機してるはずの、薮くんの声。
裕「薮くん!?」
宏「お前らが遅いから来ちゃった」
てへっとおちゃらけて笑う薮くん。
笑い事じゃない…
光「だったらもっと早く来いよ……俺らかなりピンチだったの、カメラから見てただろ!?」
そう、そうなんだよ。
以前優と戦った時もかなり絶体絶命で……そんな時に、薮くんが車から駆けつけてくれた。
だったら今回も、来ておかしくなかったのに……
宏「…だって俺、気付いたし。涼介と優がグルだって」
………は!?
薮くんの声に……俺らはまた、ポカンとしてしまった。
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はちみつ - 楠木りずむさん» 寂しくなるよね、、、ごめんね! (2019年1月26日 7時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はちみつさん» うわーーっそうなの!寂しくなるけど……また会えますように!(*>_<*) (2019年1月26日 7時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - りずちゃん久しぶり!あのね、わたし占いツクール卒業します。だから、もう会えなくなるかも、、、時々顔出すかもしれないけど、、、その時は暖かく迎えてください。では、また会う日まで、、、さよなら! (2019年1月25日 16時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はちみつさん» もちろんです!お待ちしてます(*´∀`) (2018年10月5日 16時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 私はありたか寄りのall担です!プロフの方で友達申請してもいいですか? (2018年10月5日 7時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
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