story 6 ページ15
大貴side
急いで山田のものに駆け寄り、背中を摩った。
過呼吸……とまではいかないものの、呼吸は少し浅くて早い。
大「山田?深呼吸な?ゆっくり息吸えよー?」
座って俯く山田に声をかければ、肩を上下させながらもこくんと頷いた。
テーブルの上にあるパソコンを見て、映ってる男をじっと睨む。
コイツが、Aちゃんをあんな状態にして、山田をこんなにした……発端の張本人。
ふつふつと怒りが込み上げるのを必死で隠した。
それは皆も同じなのか、心配と怒りの視線が、山田とパソコンの間をさまよっている。
涼「…ダメだ……っ…」
そんな時………山田はぼそっと、そう呟いて。
俺もみんなも、視線を山田に寄せた。
少し疲れたような顔をしてるものの、さっきよりは少し落ち着いていて…とりあえずは一安心。
だけど……山田は、俺らを見回して、厳しい顔になった。
涼「怒りに任せて、行動しちゃ、ダメだ……」
雄「………でも、山田?コイツ……」
山田自身が、一番怒るはずなのに。
恨むはずなのに。
ムカつく、敵を打ってやるって思うはずなのに。
…そう考えて、ハッとした。
………コイツが本来topになった理由は、そうじゃないって…思い出したから。
涼「………ダメだ……………言ったはずだ……っ……俺は、こういう奴を、変えるためにっ……topになった………コイツに復讐とか、考えて、ない……っ…」
そう言って山田は、ふぅ……と息を吐く。
たとえ山田を絶望に陥れた本人と戦うことになったって……山田の思いは変わらないんだ。
自分みたいな被害者を出さないようにっていう精神は……絶対変わらない。
…………やっぱり、山田は強いや。
自分では、弱いとか情けないとか思ってんのかもしんないけど。
山田は、すげぇ強い。
涼「コイツを……峯垣シンを、変える…っ……」
山田の、一言は。
山田だけでなく……俺らにも火をつけて。
俺らはさっきの怒りとは違う、強い眼差しで………パソコンを見つめた。
俺らは…………
峯垣シンがどれだけ冷酷な奴かってことを、この時はまだ、知らない……………
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はちみつ - 楠木りずむさん» 寂しくなるよね、、、ごめんね! (2019年1月26日 7時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はちみつさん» うわーーっそうなの!寂しくなるけど……また会えますように!(*>_<*) (2019年1月26日 7時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - りずちゃん久しぶり!あのね、わたし占いツクール卒業します。だから、もう会えなくなるかも、、、時々顔出すかもしれないけど、、、その時は暖かく迎えてください。では、また会う日まで、、、さよなら! (2019年1月25日 16時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - はちみつさん» もちろんです!お待ちしてます(*´∀`) (2018年10月5日 16時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 私はありたか寄りのall担です!プロフの方で友達申請してもいいですか? (2018年10月5日 7時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
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