りょうすけせんせい ー2ndー

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小山side


……はは、やっぱり格闘してる…

増「手越もシゲも酷いな〜」

小「あなたもニヤニヤしながら盛り付けしてたでしょうよ」

俺はさくら組さんの教室を、増田先生とチラッとドアから覗いていた。

案の定トマトと格闘している涼介先生は、宏太くんの眼差しを受けながらジーっとトマトを見ていて。

まさか宏太くんも苦手だったのは知らなかったけど…まぁ、好き嫌いがいけないことには変わりないし。

頑張れ、涼介先生…！！

光「せんせいも、すききらい…？」

涼「っ！……し、しないよ？先生、ご飯食べるの大好きだもん…！」

……と言いながらも、なかなかプチトマトを口に入れない涼介先生。

恐る恐る箸でトマトを掴み、ふうっと息を吐いた。

お、そろそろいくか…？

涼「……トマト…大好き！トマトおいしい！！トマト友達ぃ！！！」

そう叫んでから目をぎゅっと閉じ…涼介先生は、ポーンと口にトマトをいれた。

増「いった…！」

険しい顔をしながらモグモグと口を動かす涼介先生。

涼「んっ………う"…っ…」

雄「せんせい、へんなこえー！へへっ」

…口を動かしながら所々で呻き声をあげる涼介先生をみた雄也くんが、笑いながらそう言う。

…多分涼介先生、笑い事じゃないと思うよ雄也くん…

そして、ごっくん…と飲み込んだ涼介先生は、少し涙目になりながらも笑った。

涼「ほぉら、宏太くん！トマト美味しいよ？先生も食べたよ〜？」

…偉い…！偉いぞ涼介先生！！

宏「あ…」

慧「あぁ〜、やぶぅとまときらいだったのぉ？だからおれにくれたんだ〜」

涼「……え」

…涼介先生、おつかれさま…

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