デレデレ (ひかるぅ☆さんリク) ページ40
宏太side
……おかしい。
今は、冠番組の収録中……なんだけど。
宏「今回ロケに行ってくれたのはー…？」
大「はい！」
侑「はーい！……ね、ヒカもでしょっ」
光「…あ、はーい」
しっかりしろよぉ、なんてメンバーから茶化される光。
笑いながら誤魔化してるけど…その顔色は、どことなく悪い。
おまけに、笑顔も硬いし全然喋らなくて。
宏「…おい、光？」
光「………っなに…？」
心配になって、VTR中にカメラに抜かれてない時に声をかけた。
ボーッとモニターを見つめる彼は、俺の声になかなか気付かなくて。
少し肩を揺すれば、やっと気づいてこっちを向いた。
……声は弱々しいし、覇気はないし、目は潤んでるし、体は熱いし。
さすがに、この異変に気付かないほど俺は馬鹿じゃない。
何年一緒にいると思ってるんだよ。
宏「……この後仕事は？」
光「…え…ないけど……」
宏「ん、じゃあもう少し頑張れ」
光の肩をポンッと叩けば、光はそれに答えるように笑った。
……けどそれは、いつもの元気なものではなく…弱々しい笑顔。
この後OFFで良かった…
看病なんて出来るか分かんないけど、終わったらうちに連れてくか…あ、涼介に助けてもらおうかな。
そんなことを思い、光を気にかけながらも収録を続けた。
「はい、OKでーす！」
……スタッフさんの声に、皆が席を立つ。
そんな中…光は限界だったのか、俺の肩におでこをくっつけてきた。
宏「光？帰ろ、今日うちな」
光「ん……」
肩にしか触れてないけど、これは相当熱高いな…
裕「あの大ちゃん酷かったねぇ」
大「いや、しょうがないんだって！」
マイクを外しながら、わいわいと楽屋に向かっていくメンバー達。
そんな中で、涼介は少し小走りでスタジオで出ていこうとした。
宏「あっ、涼介…」
声をかけてから、あぁやっちゃった、と少し後悔。
急いでるのか…まだ仕事があるってことかな…
山田はこちらを振り返り、俺らの様子を見てまた小走りで引き返してくる。
涼「どうしたの？熱？」
宏「そう、なんだけど…涼介この後も仕事か…」
涼「あーっ、うん…ごめん！」
宏「や、こっちこそ急いでたのに悪いな」
そういった途端、山田さーん！と呼ぶマネージャーの声。
その声に慌てたように、山田は早口で捲し立てた。
涼「冷えピタと…水分補給はちゃんとさせてね！熱計って、高すぎたら病院。しょうがないからお粥はレトルト…絶対作ろうとしないでね、絶対！」
……傷ついた…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 969人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - いちごみるくさん» すみません、冒頭にも書いているのですが、もうリクエストは締め切ってしまってるんです…！申し訳ありません！リクエストありがとうございました(；＿；) (2017年11月2日 22時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 優さん» 遅くなってすみません(´；ω；｀)実はもう、リクエストは締め切ってしまってるんです…本当に申し訳ありません！！わざわざリクエストありがとうございました！！ (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
優 - リクで知念君が偏頭痛で倒れちゃうのが見たいです。 (2017年10月26日 21時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - さんか☆さん» どんどんしてください笑 そうねぇ…読者様には申し訳ないけど(;-;)ありがとう！！ (2017年10月3日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
さんか☆(プロフ) - どんどんしていいという許可を頂きましたから！笑 いや、充分すぎるよ！書ける時、書きたい時に書くのが1番！ちょっと現実逃避したくなった時とかね…？笑(テストとかその他もろもろ笑) (2017年10月1日 16時) (レス) id: 539bd24262 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
