なんだかんだで (ありやまさんリク) ページ37
涼介side
涼「……マジか…」
……目に飛び込んできた、38.5の文字。
その数列に、心無しかいつもより熱く感じるため息を吐いた。
現在、嬉しいことに仕事が忙しくなってきた俺。
朝から晩まで仕事仕事の毎日で、そんな生活からまんまと熱を出してしまって。
悪寒も止まらないし、気持ち悪ぃ……
…今は、午前10時。
今日は、運良く仕事が午後だけだから…それまでは休めるな。
大人になって38度の熱とか、その上まだ寒気を感じるとか…結構ヤバイんじゃねぇの?
ぼーっとする意識の中、他人事のようにそんなことを考える。
涼「……今日は1人か…」
今日は確か雑誌の撮影とインタビュー。
メンバーの皆は別日に撮影したらしいけど、俺だけスケジュールが合わなくて今日1人で撮るんだよね。
メンバーがいないから、体調不良に気づかれないことにホッとするとともに、甘えちゃいたいという気持ちも強くなって。
そんな矛盾した気持ちのまま、ノロノロと準備をし始めた。
巻こうと思えば巻けるし、早めに帰ってこれるかな…
「………山田さん?」
涼「…っあ………えと……なんでしたっけ」
頑張れば早く帰れる、というのは…少し甘い考えだったみたいで。
さっきからインタビュアーさんの言葉が、まるで頭に入らない。
撮影はなんとか乗り切ったけど、働かない頭でインタビュアーさんの言葉を聞いて理解するのに時間がかかる。
そして、その時間が長くなればなるほど、気持ち悪さも増してきて。
なにやってんだ、俺は……
「……では、また来月よろしくお願いします」
涼「あっ…はい、お疲れ様です」
そんなインタビューも何とかこなし、今日の仕事は終了。
正直、インタビューの内容あんまり覚えてないや…
確実に上がっているだろう体温と、それと比例するように強くなる寒気。
まだ上がんのかよ……と呟くと同時に、視界がなんだかぼやけてきた気がする。
涼「参ったな…」
今日に限って、いつも車で送ってくれるマネージャーも仕事があって。
仕方ないけど、一人で帰るしかない。
……これ、気抜いたら倒れるな…タクシーでも拾うか。
着替えるのももうキツイし、衣装も買い取っちゃお…
フラつきながらも立ち上がり、ダラダラとカバンを手にしマスクとサングラスをつけた俺。
倒れそうな体を、壁に手をついて支えながら、フラフラと廊下を歩いた。
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楠木りずむ(プロフ) - いちごみるくさん» すみません、冒頭にも書いているのですが、もうリクエストは締め切ってしまってるんです…!申し訳ありません!リクエストありがとうございました(;_;) (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 優さん» 遅くなってすみません(´;ω;`)実はもう、リクエストは締め切ってしまってるんです…本当に申し訳ありません!!わざわざリクエストありがとうございました!! (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
優 - リクで知念君が偏頭痛で倒れちゃうのが見たいです。 (2017年10月26日 21時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - さんか☆さん» どんどんしてください笑 そうねぇ…読者様には申し訳ないけど(;-;)ありがとう!! (2017年10月3日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
さんか☆(プロフ) - どんどんしていいという許可を頂きましたから!笑 いや、充分すぎるよ!書ける時、書きたい時に書くのが1番!ちょっと現実逃避したくなった時とかね…?笑(テストとかその他もろもろ笑) (2017年10月1日 16時) (レス) id: 539bd24262 (このIDを非表示/違反報告)
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