無理すんな 3 ページ3
涼介side
大「……おせぇよぉ…」
ダッシュでいってダッシュで戻ってきたはずなのに、戻って早々そう言ってきた大ちゃん。
これで遅かったら、もうボルトしか速く来れねぇよ…
涼「あーあー悪かったって!ほい、とりあえずこれ飲んで」
ソファに寝転がる大ちゃんを支えて座らせてやる。
肌から伝わる熱さはじわじわと俺に伝わってきて、高いっていうのは計らなくても分かった。
脱水は避けたいので、だらっと座る大ちゃんに持ってきたスポーツドリンクを渡すと、一口だけ飲んでくれる。
涼「ちょっと脇開いてー」
無言で開かれた脇に体温計を滑り込ませ、大ちゃんの額に浮かぶ汗を拭いた。
これ、相当高いな…
涼「今、どこしんどい?」
大「…全部……」
全部て。
涼「頭痛いとか、気持ち悪いとか、吐き気とか…ある?」
大「んーん…だるくて、あつい…」
熱い息を繰り返す大ちゃんがそう答えたと同時に、ピーピーという電子音。
大ちゃんの脇から体温計を取って見て、俺は思わず目を見開いた。
[39.4]
確かにそう写し出される数字。
涼「マジかよ…」
久々に見たよ、こんな高い数字。
まぁ、あついって言ってたからこれ以上上がることはないだろうけど…
大「何度…?」
涼「…聞かない方がいいと思うけど」
大「んんぉーー……」
…どういう感情だよ。
思わずクスッと笑うと、「なぁにぃ」とむすっとしたような顔になる大ちゃん。
笑い事じゃねぇや、熱高すぎだろ…
ごめんごめんと適当に謝り、熱い額に冷えピタを貼ると、最初はブー垂れてた大ちゃんが段々とうつらうつらしてきた。
涼「眠いなら寝とけ」
大「んーん……やだ」
…え、なんで?
は?と思わず目をパチクリさせると、少し掠れた小さな声で
大「……仕事…」
と答えた。
あ…ロケ、忘れてた……
でもこんな状態じゃ無理だろうしなー…
涼「ううん、仕事ない。今日は休も?」
大「やーだ」
涼「しんどいでしょ?無理すんなって」
そう言っても、大ちゃんは頑なに首を縦に振らなくて。
困ったぞ…
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楠木です!
なんと、お気に入りが800人を越えました!!
本当に感謝しかありません…(*´ω`*)
しかも移行早々から、hit数と評価もどんどん増えておりまして…本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします♪
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楠木りずむ(プロフ) - いちごみるくさん» すみません、冒頭にも書いているのですが、もうリクエストは締め切ってしまってるんです…!申し訳ありません!リクエストありがとうございました(;_;) (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 優さん» 遅くなってすみません(´;ω;`)実はもう、リクエストは締め切ってしまってるんです…本当に申し訳ありません!!わざわざリクエストありがとうございました!! (2017年11月2日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
優 - リクで知念君が偏頭痛で倒れちゃうのが見たいです。 (2017年10月26日 21時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - さんか☆さん» どんどんしてください笑 そうねぇ…読者様には申し訳ないけど(;-;)ありがとう!! (2017年10月3日 6時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
さんか☆(プロフ) - どんどんしていいという許可を頂きましたから!笑 いや、充分すぎるよ!書ける時、書きたい時に書くのが1番!ちょっと現実逃避したくなった時とかね…?笑(テストとかその他もろもろ笑) (2017年10月1日 16時) (レス) id: 539bd24262 (このIDを非表示/違反報告)
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