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story8 追記あり ページ9

侑李side


「なんだ?事故!?」

「あれ…人じゃないの…?」

「誰か救急車…!」


大きな音で、周りに住んでる人たちが家から出てきたり、窓から覗いていたり。

いつもは静かな住宅街が、ざわざわしだす。

侑「涼、介…?」

人の間から少しだけ見える、涼介の手。

その手は、だらんと力なく地面に投げ出され、真っ赤に染まっていた。

侑「涼介…」

なんでよ…

どんなに僕が足掻いても、涼介が死ぬことに変わりはないの…?

呆然としながら、騒ぎだす周囲の人の合間をぬって涼介のもとに向かう。

もしかしたら、助かってるかもしれない。

怪我だけで済んでるかもしれない。

侑「りょ…りょうすけ…」

人を掻き分けて、やっと涼介のもとへたどり着く。

真っ赤に染まっているのは、手だけじゃない。

額から血が一筋、地面に向かって垂れていて。

特に下半身からは、大量の血。

そして、力なく横たわりピクリともしない涼介。

侑「涼介ぇ…」

僕は力が抜けて、涼介のそばでへなへなと座った。

なんで…?

血が付くのも気にせず、涼介の頬にゆっくり手を当てる。

…もう、冷たくなっていた。

「もうすぐ救急車来るってよ…!」

「あの子、お友達?それとも兄弟とかかしら…」

周りの目も気にしないで、僕は血だらけの涼介に抱きつく。

侑「涼介…っなんで…!」

さっきまでは、確かに僕のそばにいた。

僕の前で笑ってた。

…忘れ物なんて、思い出させなきゃ良かった。

どうしたら涼介は、僕の前から消えないでいてくれる?

どうしたら、ずっとここにいてくれる?

いなくならないでよ…

そう思いながら、さっきよりも抱き締める力を強める。

救急車なんて、来なくていい。

…どうせまた、「即死です」って言われるんでしょ…?







楠木です!
誤って、ベーコンレタスのフラグつけてました!やっちまったぜ…!
ベーコンレタスではありませんので、ご注意下さいm(__)m

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楠木りずむ(プロフ) - 全然大丈夫ですよ〜(*´▽`*)嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年7月18日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾慧#うえまー(プロフ) - 遅いんですけど、感動しました!(^O^) (2017年7月18日 18時) (携帯から) (レス) id: 63bba7a27a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 山田Loveさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます♪ (2017年4月1日 10時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田Love - 涼介が生きて終わってよかった〜。  ちぃの素直さ可愛い (2017年3月30日 19時) (レス) id: 938a3d3741 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 僕ちゃんさん» ありがとうございます!読んでいただき感謝です(*^^*) (2017年3月6日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2016年11月10日 20時

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