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story23 ページ27

侑李side


なんで、どうして。

やれることはやったはず。

何がいけない?何が足りない?

そう考えている間にも、トラックは涼介の方に迫ってきていて。

なんでよ…!!

泣きたくなるし、目の前の涼介を抱き締めて道路の端へ投げ飛ばしたくなる。

けど、恐怖と絶望と、いきなりのことすぎて体が動いてくれない。

涼介に向けた笑顔で、そのまま表情が硬直しているのが自分でも分かった。

涼「…知念…?」

本人は、迫り来るトラックに全く気づいていない。

逃げて!!

そう叫びたいのに、まるで金縛りにあったかのように僕は何もできなかった。

他に、手のうちようがないじゃない。

何をすればいいの??

どうすれば…涼介は助かるの…?

事故の原因もしっかり無くして、涼介に素直な気持ちを伝えた…つもり。

それとも、まだ伝えてないことがあるっていうの…?

フラフラと揺れる大型のトラックが、段々と大きくなっていく。

……もう、諦めるしかないのかな…?

もしそうなら、僕も一緒に……

顔を下に向け、そう覚悟したときだった。

ふとこの前の、気持ちを伝えてホッとしたときに涼介とした会話が思い出される。


涼『もー、毎回毎回…感謝の一言くらいあってもいいんだぞー?』

侑『…やーだね。涼介がいつも自分から奢ってくれるんじゃん』


侑「…素直……」

僕の…素直な気持ち。

いつもいつも、肝心なところで素直になれない僕。

本当の、素直な気持ちは…こっちだったんだ。

侑「っ涼介!!」

バッと顔を上げれば、涼介がビックリしたように目を丸くしていて。

その後ろには…さっきよりも大きくなっている、トラックの影。

近づくにつれ、結構なスピードが出ていることが分かる。

…急がないと…!!

涼「なんだよ〜、いきな…」

侑「涼介っ…あのね…!」

…エンジン音も、段々と聞こえてきた。

侑「…いつも…」

どんどん大きくなるトラックの音に、涼介も気づいたのか眉をピクリと上げた。

…僕の…素直な気持ち…!!

侑「いつも…本当に、ありがとう……っ…!!」








ガッシャーーッッ……!!!

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楠木りずむ(プロフ) - 全然大丈夫ですよ〜(*´▽`*)嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年7月18日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾慧#うえまー(プロフ) - 遅いんですけど、感動しました!(^O^) (2017年7月18日 18時) (携帯から) (レス) id: 63bba7a27a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 山田Loveさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます♪ (2017年4月1日 10時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田Love - 涼介が生きて終わってよかった〜。  ちぃの素直さ可愛い (2017年3月30日 19時) (レス) id: 938a3d3741 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 僕ちゃんさん» ありがとうございます!読んでいただき感謝です(*^^*) (2017年3月6日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2016年11月10日 20時

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