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story18 ページ21

侑李side


呆然としながら、とりあえず教室を出る。

んー、と…どうするか…

他に涼介を助ける手段は何…?

侑「素直って…なんだよ…」

ボソリと、誰が聞いているわけでもないのにそう呟く。

今の時間に帰ったら、涼介と会うのに少し早め。

まぁ、公園で待ってればいっか。

なんて考えながら、靴を履き替えた。

下駄箱から、涼介の靴が見える。

まだ帰ってないんだ…

侑「…まだ、帰ってない……あっ」

そうだよ、なんで僕は思い付かなかったの?

涼介を迎えにいけばいいじゃん。

そう思い付いただけで、心が軽く明るくなったような気分。

迎えにいけば、僕も一緒に帰れて安全だし、忘れ物だって一緒に取りに行ける。

もしかしたら、涼介、助けられるかも。

確か涼介は…美化委員。

教室、どこだっけ…第一会議室?

不確かな記憶を頼りに、第一会議室を目指した僕。

だけど。

侑「あれ…真っ暗」

第一会議室の窓から見える室内は、真っ暗で誰もいない。

第二会議室だったかな…?



うろちょろと学校内を探し回って、約10分。

やばい、間に合わない。

さっきの晴れやかな気持ちとは違い、焦りと不安が僕を押し潰す。

どこだ…涼介、どこにいるの?

先「あれ、知念?こんな時間までなにしてるんだ?」

突如そんな声が聞こえて、慌てて振り返る。

…けど、それは僕が望んでいた人物ではなかった。

侑「先生…」

先「もう外、暗くなってるぞ?早く帰りなさい」

侑「あ、あのっ先生!」

こうなったら、先生に聞くのが早い。

んー?と廊下の窓を閉めながら呑気に答える先生に、少しイラッとしながらも言葉を続ける。

侑「あの、美化委員って…」

先「あぁ、美化委員?俺も美化委員担当でな。今日は外の掃除をしたんだ。ついさっき終わったばっかだけど…それがどうした?」

え……と、無意識のうちに声が出る。

外の掃除?

ついさっき、終わった?

先「あっ、山田か?山田なら、もう帰ってると思うぞー?」

その言葉を聞いた途端に、僕は全力で走り出した。

後ろでなにか先生が言ってるけど、気にしない。

また同じことの繰り返しになるのなんて…嫌だ…!

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楠木りずむ(プロフ) - 全然大丈夫ですよ〜(*´▽`*)嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年7月18日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾慧#うえまー(プロフ) - 遅いんですけど、感動しました!(^O^) (2017年7月18日 18時) (携帯から) (レス) id: 63bba7a27a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 山田Loveさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます♪ (2017年4月1日 10時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田Love - 涼介が生きて終わってよかった〜。  ちぃの素直さ可愛い (2017年3月30日 19時) (レス) id: 938a3d3741 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 僕ちゃんさん» ありがとうございます!読んでいただき感謝です(*^^*) (2017年3月6日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2016年11月10日 20時

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