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story16 ページ19

侑李side


…今日“は”。

涼介はさっき、そういった。

多分、今日は頭を冷やして、明日また話そうって考えてそう言ったんだと思う。

けど…

侑「明日なんて…あるのかな…?」

そう、呟いた時。

静かな公園に響き渡った…着信音。

…また、涼介を助けられなかったのかな……?

だんだんと視界が歪んでいくなかで、僕はケータイを取り出した。

侑「…は…?…え?」

…てっきり、お母さんかと思ってた。

お母さんから、また…涼介が亡くなったことを、聞かされるんだ、と。

侑「もう…?」

画面に写し出されていた文字は、僕の予想とは違う…涼介、の文字。

なんで…?まだ、お葬式も火葬も電話もしてないのに…

それとも、さっきのことで涼介が話したいことでもあったのかな…?

いや、だったら電話じゃなくて、直接話すはず。
だって涼介、そこの曲がり角を曲がったばっかだもん。

じゃあ、なに…?

考えていても疑問は増えるばかりで、僕は恐る恐る通話ボタンを押す。

侑「りょ…すけ…??」

涼『…おっ、知念?俺さー、委員会あるの忘れてたんだわ』

聞こえてきたのは、さっきの冷たい声とは違う、明るいいつもの涼介の声。

そして、もはや聞き慣れた台詞。

…曲がり角の向こうから、大きなブレーキ音と、何かがぶつかったような派手な音がした。

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楠木りずむ(プロフ) - 全然大丈夫ですよ〜(*´▽`*)嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年7月18日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾慧#うえまー(プロフ) - 遅いんですけど、感動しました!(^O^) (2017年7月18日 18時) (携帯から) (レス) id: 63bba7a27a (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 山田Loveさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます♪ (2017年4月1日 10時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田Love - 涼介が生きて終わってよかった〜。  ちぃの素直さ可愛い (2017年3月30日 19時) (レス) id: 938a3d3741 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - 僕ちゃんさん» ありがとうございます!読んでいただき感謝です(*^^*) (2017年3月6日 20時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楠木りずむ | 作者ホームページ:楠木りずむ  
作成日時:2016年11月10日 20時

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