過去 ４ ページ42
涼介side
母「涼介…あなたがもしっ、この先辛いことがあったとしてもっ…あなたには、私たちがいる…会えなくなっても、あなたの中に私たちは居続けるわ…っ？」
会えなくなっても、って何？
ちゃんと説明してくれなきゃ、分からないよ…
父「…さっきも言ったように…父さんたちは、もう、涼介のそばにいられない…っけど、姿は見えなくても、父さんたちは涼介のことが、大好きだ…！世界で一番大切で、かけがえのない存在なんだっ…」
ぎゅっと俺を抱き締める、父さんと母さん。
なんだか、二人が離れたら、そのままどこかへ行っちゃう気がして。
俺も負けないように、ぎゅっと強く抱きつく。
母「大好きよっ…涼介」
父「涼介…立派な子になれよ」
涼「ふっ…うっ…ヒック…ふぇ…」
嗚咽をもらす俺から、父さんと母さんが体を離す。
強く抱きついていたはずなのに、俺の小さな腕から、父さんと母さんはスルスルと抜けてしまった。
そうして、あの男のもとへ向かっていく。
あの男の人も、謎が多過ぎて。
なんでナイフなんか持ってるんだろう。
俺をここに縛り付けたのも、あの男の人…？
けど、その思考回路が全て停止することが起こった。
俺の方を見て、「目を閉じてなさい」と言った父さん。
言われた通り目を閉じていたけど、やっぱり気になってしまって…
俺は、目を開けてしまった。
その瞬間。
男の人が、思いきりナイフを振りかざして。
ナイフはキラリと光った後、父さんの左胸に、一直線に向かって。
ザシュ…！！
父「…っ！うっ…」
何も抵抗しなかった父さんは…赤い液体を流しながら、前にバタンと倒れた。
涼「…父…さん…？」
その直後。
男は、父さんの血がついたナイフを母さんに向けて。
グサッ…！！
母「うぅっ…！」
そのまま、意図してかは分からないけど、父さんの隣に倒れた母さん。
涼「か…あ、さん…？」
二人の周りには、みるみるうちに血の池が出来てきて。
その二人をみた男は、俺にバッと目をやって近づいてきた。
俺は、それにも気づかないくらい放心状態で。
何が起こったのか、分からなくて。
動かなくなった二人を、見つめていた。
そしたらふと目の前に、銀色の、でも少し血のついた、光る鋭利なものが俺の目の前にきて。
涼「っ！！」
その刃先一点を見つめると、忘れていた恐怖が何倍にもなって押し寄せてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 736人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - 山田LOVE子さん» ありがとうございます♪この作品はpart3まで続いており、予想外のラストになってる(なってるか…？)ので、最後までお楽しみください！(*´ω`*) (2018年8月1日 14時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田LOVE子 - 山ちゃんの過去を知ったメンバーがこれから山ちゃんを支えていこうという感じが出てていいな〜と思いました。 (2018年8月1日 14時) (レス) id: 07c5fefbe8 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - あまりにも放置しているのでコメ欄失礼しますm(__)m更新なかなか出来ずすみません！今日から４日間テストです…(;つД｀)テストが終わったら更新しますので、待っててくれると嬉しいです！ (2016年10月18日 16時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - Y.R凉介さん» 短編の方でもコメントしてくれましたよね！レスできなくてすみません(;_;)ありがとうございます♪よろしくお願いします(*^^*) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
Y.R凉介 - Hey！Say！JUMP大好き人間からY.R凉介に変わりました。これからもコメントたくさんしますね♪ (2016年10月9日 22時) (レス) id: a8b917c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
