第３任務 ページ31
涼介side
深夜２時。
無線機が、俺に任務が入ったことを知らせる音を鳴らした。
ったく…まだ２時だぞ…
一応学校の生徒なんだからちゃんと寝かせろよ…
と心のなかで悪態をつきながらも、ベッドに寝転がった状態のまま無線機に手を伸ばした。
涼「…はい」
『任務だ。ターゲットは中年の男一人。悪いが今夜中に頼む』
涼「はっ？今夜中って…」
文句を言おうとした途端に、プチっと無線を切られる。
思わず出た舌打ち。
文句を言う暇があったら動け、ってか？
…悪いなターゲット、俺は機嫌が悪いから派手に殺るかもしれねぇや。
いつもより乱暴に無線機を操作し、今度はメンバーに。
コ「…任務だ。全員ミーティングルーム集合」
深夜で皆やはり寝ていたようで、いつもは揃って聞こえる返事は今日はバラバラ。
…ていうか、声が聞こえない奴もいるし。
コ「聞いてるか、ファルコンJr.にラピットファイヤー」
…
起きねぇのかよ…
イライラさせんな…
何気なく机に置いていた手の指が、トントンと動く。
コ「ファルコンJr.にラピットファイヤー、起きろっ」
さっきよりも強めの口調でそう言った。
けど…相変わらず反応はなくて。
あまりにイライラして、指で小さく机の音を鳴らしながら叩いていた手を、今度は広げて思いきり叩いた。
バンッ！！
コ「いい加減にしろっ！いつまで寝て…「っコマンダー、僕が起こしてくるからミーティングルーム行ってて？」
俺の言葉を遮ったのは、ドクター。
寝起きの機嫌が悪いのを知ってるのは、ドクターだけ。
これ以上イライラして、任務に支障をきたさないようにというドクターの考えだろう。
コ「…悪い、頼んだ」
短く返事をして、無線を切る。
自分でも分かった。いつもよりちょっと声が低いこと。
…落ち着け、俺。いつも通り、冷静に。
本当に任務に支障をきたしたら、司令塔…いや、暗殺者失格だぞ。
自分にそう言い聞かせ深呼吸をしてから、俺は部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 736人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木りずむ(プロフ) - 山田LOVE子さん» ありがとうございます♪この作品はpart3まで続いており、予想外のラストになってる(なってるか…？)ので、最後までお楽しみください！(*´ω`*) (2018年8月1日 14時) (
レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
山田LOVE子 - 山ちゃんの過去を知ったメンバーがこれから山ちゃんを支えていこうという感じが出てていいな〜と思いました。 (2018年8月1日 14時) (レス) id: 07c5fefbe8 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - あまりにも放置しているのでコメ欄失礼しますm(__)m更新なかなか出来ずすみません！今日から４日間テストです…(;つД｀)テストが終わったら更新しますので、待っててくれると嬉しいです！ (2016年10月18日 16時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
楠木りずむ(プロフ) - Y.R凉介さん» 短編の方でもコメントしてくれましたよね！レスできなくてすみません(;_;)ありがとうございます♪よろしくお願いします(*^^*) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 9a431af939 (このIDを非表示/違反報告)
Y.R凉介 - Hey！Say！JUMP大好き人間からY.R凉介に変わりました。これからもコメントたくさんしますね♪ (2016年10月9日 22時) (レス) id: a8b917c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
