JUMP家 〜病系２〜

涼介喘息 ２ ページ6

涼介side


次の日の夜。

侑李と寝る準備をしていた。

なんか、寝るの怖いな…
また発作出るのかな…

侑「涼介？電気消すよ？」

涼「あ、うん。いいよー」

いつもみたいにやれば平気だよね。

侑「おやすみー」

涼「うん、おやすみー」

僕たちは眠りについた。



深夜２時。

涼「…ケホッ…ん」

自分の咳で目が覚めた。

やっぱり今日も出た。

吸入器を取ろうと手を伸ばすと、

カチャっ

涼「あっ…ハァ…ハァ…」

誤って落としてしまった。

涼「ハァ…！ハァ…！ヒューハァ…！ケホッコホッ！」

しかも今日はいつもより大きな発作。

涼「ハァハァハァヒューハァゴホッ」

侑「…ん…？涼介！？」

どんどん発作は大きくなって、侑李が起きてきた。

すぐに落ちていた吸入器を拾い上げてくれた侑李。

侑「涼介ー、落ち着いてー、吸ってー吐いてー」

涼「ハァヒューハァハァケホッゴホッヒュー」

呼吸しようとするけど、全然上手くいかない。

普段の発作より大きい。

侑李も、いつもなら収まるはずの発作が収まらず、焦り出した。

侑「なんでっ…誰かーー！！来てーー！！」

侑李は焦るあまり、深夜ということも忘れて大声でそう言った。

「「どうした！？」」

すると、全員が起きてきた。

あぁ、結局皆に迷惑かけちゃう。

光「涼介！！」

侑「いつもみたいにやってるのにっ今日は全然収まらなくてっ！」

宏「侑李落ち着いて。ちょっと代わって」

宏兄が侑李から吸入器を受け取り、宏兄が落ち着かせようとする。

宏「涼介ー分かるー？スーハースーハーだよー」

涼「ゲホッハァハァヒューハァケホッハァ」

なんで全然収まらないの…

キツすぎてか、意識も朦朧としてくる。

宏「涼介、落ち着いてー、焦らずゆっくり真似してごらん。スー、ハー」

涼「ハァハァケホッハァヒューゴホッハァハァーハァーケホッスーゴホッ」

宏「そうそう。上手上手。慧、大貴で涼介呼び掛けてて」

慧大「うん！」

圭「なにかすることある！？」

宏「じゃあ水持ってきてくれる？裕翔はタオルお願い。雄也と光で涼介の体を起こして前屈みにさせて」

圭裕雄光「わかった」

慧「涼介ー、もう少しだよー」

大「あとちょっと頑張れ！」

皆の支えがあって、意識を失う前に、ようやく発作は収まった。

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