JUMP家 〜病系２〜

涼介貧血 ２ ページ16

涼介side


教室につくと、皆が僕に声をかけてくれた。

「涼介ー！久しぶりだなー！」

「涼介くん、大丈夫ー？」

「涼介が来てるー！！」

涼「皆、ありがとうっ僕は大丈夫だよ」

出来るだけ皆が心配しないように、満面の笑みでそういうと、

佐「涼介、お前相変わらず可愛いなー！そりゃお兄さんたちも溺愛するわ」

一番仲の良い佐藤くんがそう言った。

え？可愛い？

可愛いって言われるのは、女の子の方が喜ぶと思うけど…

まぁいっか

学「みんなー、今日集会だから並んでー！」

学級委員の言葉で、皆が教室を出る。

そっか、今日水曜日か。

僕もいっしょに教室を出て、体育館に向かった。



校「えー、また…」

校長先生が、とても長い話をする。

そうだ…確か校長先生ってすっごい話長いんだった…

…少し頭が重くなってきた。体もだるい。

そして、なんだか少し眠気が。

涼「ん…」

疲れただけかな…？

そう思っていると、視界がだんだんとくらくらしてきた。

「おい、涼介？」

後ろからクラスメイトが声をかけてきた。

僕、そんなフラフラしてるのかな…

涼「…なんでもないよ」

「そう？」

うぅ…吐き気はないけど、なんとなく気持ち悪い…

頭がクラクラする。

先「おいっ、そこ！フラフラするな！」

熱血で有名な体育の先生が、僕に注意してきた。

どうやら話してると思われたらしい。

先「おい、いつまでフラフラしているんだ！」

先生がきて、僕に注意しにくる。

僕は顔を上げていることもつらくて、俯いていた。

先「先生の話を聞くときは顔をあげろ！なめてるのか！」

佐「あっ先生！そいつは…」

先「お前は黙ってろ！」

佐藤くんが何かを言おうとしてたけど、先生に怒られた。

佐「いやっでも！」

なおもなにか言おうとする。

だが、先生は無視して話し出す。

佐「チッ、担任呼んでくるっ」

そういって、佐藤くんはどこかへ走っていった。

先「顔をあげろと言ったのが聞こえなかったか！」

僕はゆっくりゆっくり顔をあげ、先生を見た。

途端に先生は驚いた表情になる。

と同時に、視界が一回転したかのようにぐらりと揺れた。

涼「う…」

もう無理…

俺はそのまま倒れた。

ざわざわしだした事と、

「涼介！」

誰かがそう呼んだ事がかろうじて分かったけど、視界はずっとグルグルしていた…

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