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( Side.You )
「A、落ち着いた？」
「……ごめん、ありがとう海斗」
背中を摩ってくれる海斗にお礼を言うと「気にすんな」と笑い掛けてくれる。
「清水、何かあったのか？」
誰も聞かなかった質問を彼、兵頭新は聞いた。
その瞬間海斗達の顔が睨むように歪められる。
誰も言わない、言えない空気が漂う。
私はそこで俯くだけ。
それに気づいた海斗は頭を撫でてくれる。
そんな中、涼音が嫌そうに答える。
「…Aがぶっきーに襲われてたの」
その言葉に、どよめきが起こる。
生徒を人質にとって間違えたら殺すとか言ってる男が、生徒を襲うなんて驚き要素しかないもんなぁ。
どよめきの中で、「きも…」「好きなの？」なんて聞こえてくるが、迷惑でしかないからやめてほしい。
だって、教師に好かれていたところで、私には何も関係ないでしょ？
「あ、そういえば、僕が前に景山のドキュメンタリー映画を撮ろうとしてたのはみんな知ってたと思うけど、先生が景山をモデルに絵を書いてるところを見たことがあるんだ。
しかも、僕が撮影した映像をダビングしてくれって頼んできたし。
それなんだけど、その時に清水の試合の映像も頼まれたんだよね」
思い出したように言う逢沢の言葉に、
しん……と静寂が訪れる。
「……え、わたし？」
その沈黙を破ったのは私。
知らない情報がどんどん入ってくるものだから思わず聞いてしまった。
「うん、何でも清水のトスのフォームが綺麗だからって。バレー界のマドンナのファンだとも言ってた」
「うっわ、キモ。
それって好きってこと？」
逢沢の言葉にすかさず言う唯月は私の前に立つ。
……唯月なりに守ってくれてるってわかって凄く嬉しくなった。
「まじかよ、それじゃあただのロリコ…」
そう石倉が言った時、遮るように須永が叩く。
そうだ、全部監視カメラで聞かれてるんだっけ。
でも甲斐はそんなこと気にせず言った。
「言ってやれよ、自分の気に入った生徒が自 殺した理由を知りたい、そんでもってAを襲うような、ただの…変態ロリコン教師って」
「でも、澪奈が自 殺した理由って言われてもねぇ、元々心開くキャラじゃなかったし…」
すると、涼音が思い出したように言う。
「ねえ、香帆。
よく一緒に帰ってなかったっけ？」
「あ、まぁこの中じゃ1番仲良かったかな」
………どうしよう、これで私に話題が回ってきたら。
そんな面倒臭いこと答えたくない。
……だって、あいつ、ドーピングしてたんじゃないの？
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
