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『熊沢花恋、だ』
………は？
思わず固まる。
花恋が？
いや、そんなはずがない。
「ちょっと待って！私じゃない！！
私は大会の日はゼリーしか食べてないって言ったでしょ！！」
そう。花恋は昔からそうだった。
水泳の大会があれば花恋はゼリーだけ。
私も大会があれば、カロリーメイトだけ。
最早それが当たり前と化していた。
「あ、そうだった。すまない熊沢。
先生、間違えちゃったよ、はははははっ」
『おいおいちょっと待てよどういうことだ』
せんせの言葉に焦ったように聞く刑事さん。
「刑事さん、いや〜素晴らしい洞察力でした。
でも、貴方は内通者を信じすぎた」
…………内通者？
なにそれもしかして、生徒の中に共犯者がいるってこと？
『まさか、お前が』
「いやいや、僕は内通者じゃないですよ。
ただ僕は内通者とのやり取りを閲覧できるんです」
『内通者の生徒はお前の共犯ってことか』
「ピンポーン！！」
やっぱり……な。
この中に、共犯者……か。
ということは、私達の普段の会話も筒抜けだったりするのかな……。
「内通者ってなに？」
「この中に共犯がいる」
内通者がいると分かった今、少しざわつき始めるクラスメイト達。
共犯ってことは、何を私たちが企んでいようとも、全部伝わってる可能性が高い。
まあ通りで、せんせが臨機応変に対応出来るわけだ。
せんせと刑事さんの内通者についての話を聞いてると。
話題は今回の犯人へ。
「って事は……あのフェイク動画を撮ったのは里見って事？」
「……あぁ、」
彼が肯定すれば、花岡さん中心に親衛隊が「なんで」「どうして」と問い掛ける。
「澪奈が何したっていうの」
「言いたくない」
「答えなよ！！」
親衛隊、茅野さん、そして香帆が答えを急かすが言わない海斗。
……私のために、彼は無理をしている。
彼の殻を破るためには私が動かなきゃ、いけないんだよね。
覚悟は決まってない。
でも、このままじゃ海斗が責められて終わりだから。
「………海斗、覚悟決めよう。
そろそろあの件は、終止符を打たなきゃ」
「………え、Aは知ってたのかよ……？」
私の言葉に何か察したのか須永が問い掛けてくる。
彼の問い掛けに私はただただ、頷くだけだった。
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
