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目立ちたい？
んなわけないじゃん。
目立って何になる？
敵チームに警戒されるだけでしょ？
研究されるだけでしょ？
「……目立ちたいなんて思った事ないよ」
「嘘つき」
私が否定すれば、すぐさま返してくる花岡さん。
何がなんでも私を悪い事にしたいんだね。
もう十分じゃないかな？
だって、貴女の言葉で信じ始めている子はいるわけだし。
でも、そろそろ私達にも反撃させてね？
「嘘じゃねえよ！！
Aの何がわかる？
優秀なセッター。確かにそう呼ばれてるよ。
技術もあるしフォローもできる。
私たちだって、頼りになるセッターで副キャプだと思ってるよ。
Aのセッターとしての心得。知らないの？」
「……誰よりも目立たないセッターに、なる」
未来が言っていることは、私が1年の頃にみんなに言ったことだろう。
確かに特集にあげられたりもするけど、結局コート内では優秀と言われようとスパイカーやレシーバーの引き立て役でしかない。
「Aはね、才能とセンスを引き出せるセッターなの。
Aと澪奈とじゃ全然ちがう！！
何も知らないくせに、言わないでくれない？」
未来の言葉に、今は言い返せない。そう思ったんだろう。
未来から視線を外し、私を睨みつける花岡さん。
「……じゃあ、此処で言ってあげてもいいけど？
あんたと景山澪奈の秘密。
あんたが景山澪奈を恨んでる、理由。
十分、動機になると思うけど」
……まさか、と思った。
冷や汗が流れ始める。
……なんで花岡さんが？
なんで、知ってるの？
怖くなった。
居てもたっても居られなくなった。
「…ちがう…、ちがう！！私じゃない！！私撮ってないよ！！」
怖くなって逃げた。
足取りが悪くなるのを感じながら、逃げた。
フラフラしながら入ったトイレの個室。
1人に、なりたかった。
とりあえず、落ち着かなきゃ。
このままじゃ、私が疑われて終わってしまう。
..
しばらくすると、ぱたぱたと足音が聞こえてくる。
「ねぇ、なんでジャージで判断しちゃ危険なの？」
「ジャージを借りれば、誰だって、水泳部に成りすませるでしょ」
「そっか…！
水泳部員の犯行に見せかけて偽造したっていう可能性もあるもんね…」
「同情してんの？？」
「え？」
「別にぼっちなんて余裕だから」
香帆と、茅野さんの声。
話が読めないが、多分また水泳部の話になったんだろう。
「……あと、この個室の中にいるAを疑うのはお門違いだからね。さくら」
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
