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そもそも可笑しい。
10日掛けて、澪奈の生き様をとか何とか言っていた男だ。
そんな奴が、そんなすぐ私達を解放するだろうか。
何か裏があるとしか、思えない。
「ただし、間違えたらクラスから犠牲者がでます。まぁいつも犠牲者は1人なんですけどねぇ。
刑事さんはプロですから、
生徒5人の命を奪います」
楽しそうに笑いながら、その郡司警部とやらに話すせんせ。
ずっと思ってた、私に向けられたあの澪奈への想い。この状況で笑っていられる精神。
せんせは……狂ってる。
「僕のプレゼント気に入ってくれました？
期待してますよ。
Let's think .」
通話を終えたであろうせんせが此方へ向き直る。
すると、待ってましたと言わんばかりに甲斐達が反発する。
「5人ってどういうことだよ！！！！」
「なんだ、5人は不満か？なら10人にしようか？」
「冗談はやめてください！」
浅見さんの言葉に、それは違う。と心の中で否定する。
そもそも冗談なら、中尾は死んでない。
本気だって知ってるのに信じたくない。
……それって、あまちゃん過ぎないだろうか。
もういい加減、目を覚ませよ。みんな。
……まあ言ったところで、状況は変わらないし無駄なんだけど。
…それより私は、今目の前の問題に向き合わなくてはいけない。
そう。どう回避するか、という事を。
「俺は本気だよ。
刑事さんが可哀想と思うのなら動画を撮ったヤツが速やかに名乗り出ればいい」
「名乗り出るわけねぇだろ…」
「だったら、刑事さんを信じるしかないな」
でもそんなこと言ったって、みんな黙ってるわけない。
本気だって気づいた今、もし万が一刑事さんが外したら誰か5人が死ぬのだから。
……そう、クラス全員での犯人探しが始まった。
「ジャージが特注品なら……水泳部の仕業じゃねぇか」
「しかも、場所は女子更衣室」
「犯人確定じゃーん」
動画に映っていたジャージ、それは確かに水泳部の物だった。
私にも見覚えがある。
………花恋が、疑われている。
「ちょっと待ってよ！私じゃない！！！」
「お前らがやったって言えば…！」
「だから私やってないって！！」
必死な花恋。
見ていられなくて、目を背ける。
でも、私にも彼女の力になれることはあるんじゃないか。
幼馴染として、意を決して声を上げる。
「……不破、焦ったって意味無いでしょ？
違うって言ってんだから、もっとハッキリとした証拠持ってきてからいいな」
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
