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「文句があるなら、私に言えばよかったじゃない、澪奈に近づくなって言えばよかった！
清水さんのことだって、何があったかは確かに知らないけど、何か言ってくれれば。
相談してくれれば！解決出来たかもしれないじゃん！」
茅野さんって何処までも偽善者なんだね。
そう思いながら、また私は溜息をつく。
「Aの件はお前がでしゃばんじゃねえよ。
ていうか、じゃあ言ったら離れたっていうの？」
「離れたよ！！」
「嘘つくなよ！！」
「嘘じゃない！！
離れたよ！！
……澪奈が生きててくれるなら離れたよ」
また溜息をつきそうになった。
何だこの茶番は、と。
そう思ってる時点で、相当冷めた人間なんだと思う。
それには香帆も溜息をついていて。
何処か諦めてしまっている気がした。
「お前は景山にしたことが、
自分にされたらどんな思いをするのか考えたことあったか？」
「…っ説教？」
「そうだ、説教だ。二度とこんなことならないようにな」
ふうん、説教ね。
立て篭り犯が立派に説教とか笑える。
人殺しがそんなことするなんて、何が目的なのか分からない。
「うるさい！！！」
「逃げるな！」
そうやって、大声で拒絶して誰の声にも耳を貸さずに生きてきたんだな。
そのせいであんなバカな真似してもなにも動じない人になったんだ」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃならないの」
「俺は、お前の教師だからだ。
お前を正しい道に導く義務がある」
「ふざけんな！！！今まで何も
してくれなかったくせに！！！！」
「そうだ、だからだよ。
だから俺は今この瞬間にお前達の教師になるために、此処にこうして立っているんだ。
お前に足りなかったもの、それは想像力だ。
もし、自分の家の窓が割られたら、服を切り裂かれたらどんな思いをするのか。
ウソの投稿で言われのない中傷を受けたらどれほど傷つくのか。
お前にはその痛みを想像できなかったんだ。」
「うるさい！うるさい！！
うるさい！！！うるさい！！！！」
「よく聞け。景山は…お前を恨んじゃいなかった。むしろ自分のせいだって言ってた。
私がいけないのって、何も言わずに香帆を拒んでちゃんと伝えてればよかったって。
友達が欲しかったって。私は香帆と本当の意味での友達になりたかったって。そう言ってた。
いいか。宇佐美、お前はそんな彼女の気持ちを踏みにじったんだ。」
香帆はその言葉を聞いて、泣き崩れた。
見ていられなくなって私は目を逸らす。
「その痛みを一生忘れんなよ。」
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
