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「なんでそんなウソつくの？みんなを助けるため？
だから自分が犠牲になるって？
ははっ、……笑わせんなよ。」
「……香帆……」
何処かショック受けてる自分がいる。
結局、香帆だって気づいてショック受けて。
……でも彼奴が悪いんだと言い聞かせて悪く言うけど、やっぱり大事な友人だから。
本当に犯人だと知ると心苦しい。
「私だよ、私がやり逃げXでぇーす。
パスワードは '' kaho11815 '' 」
「ピンポーン！アクセス成功だ！
よかったな〜。
今日君達から死人は出ない」
「やっぱりあんただったんだ」
唯月の声を筆頭に「嘘だよ」「そんなわけないよ」と未来達が言う。
ずっと一緒に居た友達が、「最低」だのなんだの言っていたやり逃げXだったショックは相当だろう。
「さくら、あんたが、
でしゃばった真似しなければみんなに死 ぬまで気づかれなかったのに」
香帆が睨みながら言えば、危機感も何もない茅野さくらが「どうして？」と聞く。
あ、馬鹿。
「どうして？あんたのせいでしょ？
澪奈の友達は私とAだけだった。
なのに、あんたが！！
よりによってなんで奴 隷呼ばわりされてるあんたなの？！
完全に私への当て付けじゃん！！！
プライドズタズタにされて言いようのない怒りが湧いて許せなかった」
柊せんせが何か言おうとして、でもそれを香帆は遮る。
「それに澪奈自身にも許せなかった！！
あの女、Aの事傷つけたのに自分はのうのうと水泳やって？
バッカじゃないの？！
許せなかった、大事な友達傷つけられて許せるわけがなかった！！！
そのイライラ達が収まることがなくて…！！
……もう自分でも、抑えられなかった」
香帆は、あの時の事があったから。
私のために、……私のせいで。
きっと、私の様子の変化に気付いたんだと思う。
海斗が私の手を握ってくれる。
彼を見上げれば、微笑んでくれていて。
そんな彼を見て私は落ち着きを取り戻した。
「それで、あのフェイク動画を撮ったのか」
せんせの問い掛けを直ぐに否定する香帆。
彼女の様子からして、嘘はついていないだろう。
「撮ったのは私じゃない
あの動画が入ったDVDが私の鞄に入ってたの。
私はそれを利用しただけ。澪奈を陥れるために」
「なんでそんなことしたの…
澪奈はあなたのために」
でも茅野さんは真実が知りたいがために、香帆を問い詰めるから、ほら。
「うっさい！あんたは黙ってて！！」
香帆を怒らせてしまった。
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
