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女子達が固まって''やり逃げX''の投稿のコピーを見ていたようで。
「でもコイツ、ガチの変態だよ」
「こんなヤバい投稿バレたら生きていけないね」
「しかも偽の動画まで流して……本当最低」
他の女子達の悪口が始まる。
あーあー、女子って怖いねえ。
すると香帆が動く。
彼女の視線は、茅野さくら……の手元にあるハンカチのようだ。
「…ねぇ、それ誰から貰ったの？」
「……え、澪奈、から。」
香帆はその言葉を聞くなり教室から出て行った。
………香帆？
そんな彼女を不思議に思っていると、唯月がこちらへやってくる。
「ねえ、A。ちょっと追い掛けてみない？」
「私もそんな事思ってた」
すると、後ろから「A、」と呼び止められる。
振り向けば海斗が立っていて。
これから甲斐達がせんせを襲撃して、その間に逃げ道を作るとかなんとかっていう計画らしい。
「それ危なくない？」
「Aに同意、私も止めといた方がいいと思うけど」
唯月と2人で止めるが、もうやる気満々のようで。
「無理はしないでね」と残し、2人で香帆を追い掛けた。
..
「どこまで知ってんの？
誰が投稿したかなんて調べようと思えば出来たはず。
本当は知ってるんでしょ？
皆の前で懺悔させようとしても無駄だから！
あんな投稿バレたらそれこそ人生終わったも同然！
今まで築きあげてきたものが全部崩れる！」
私達はこっそりと香帆とせんせの会話を聞く。
「……A、これは決定だね」
「………そうだね」
香帆が、やり逃げX。
少なからず私はショックを受けていた。
「随分、やり逃げXに肩入れするんだな。
名乗り出なきゃ誰か死ぬぞ？」
「いいよ！私じゃなければ！」
そんな会話を余所に、私達は出るタイミングを伺う。
「あ、あのこれなんだけど……」
……嗚呼、茅野さんも居たんだ。
続けて香帆の「今の話聞いてたの？」と言う言葉が聞こえる。
すると隣にいた唯月は出て言って言い放つ。
私は唯月について行った。
「聞いてたよ。
ここのトイレ、隣の所までよく聞こえるんだよね」
「言っとくけど私じゃないから」
「クラスの人気者があんな投稿してたってバレたら……」
「だから私じゃないって言ってんじゃん！」
唯月の言葉に耐えきれなくなったのか、香帆は足早に去っていった。
ただただ私は彼女の背中を見詰めるだけだった。
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stm - この小説大好きです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2019年3月11日 18時) (
レス) id: 3c3aa41225 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高ですオチ涼太君がいいです (2019年2月14日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - 面白いです！！！これからも更新待ってます！！！！！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗本ちゃん 。 | 作成日時：2019年1月31日 22時
