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カルマくんがお風呂に入っている間、カレーの入った鍋のコンロを弱火にし、閉じていた参考書を開いた。
よかった、たくさん作ってあって。カルマくんは男の子だから、カレー無くなっちゃうだろうけど、明日頑張ればいい。
……男の子？
「…ぁ」
近くでシャワーの音がなる。さっきまで、カルマくんが風邪ひいたら、とか雨のことで頭が一杯で。一気に顔が赤くなる。
10年来の初恋の人と言えど、異性と、ふたりきり。昔立ち読みした少女漫画で似たようなシーンがあったような、なかったような。
「…馬鹿、そんな事考えたらダメだって。」
自分で自分を叱る。だってカルマくんは安心して来てくれたのに、殺し屋だって知っても来てくれたのに。こんな気持ちで出迎えるのは、ダメな気がする。
「よし、勉強して忘れよう！」
暗記物で、要らない事を忘れてテスト範囲と入れ替えよう。私は背伸びをして、机に齧り付くようにした。
＊＊＊
ガチャ、と音がして顔を上げる。カルマくんも充分に背が高いが、なんにせん160cmの後半である私の親であるお父さんだ。渡したTシャツはカットソーのようになっていた。
「A、お風呂ありがとね。」
「ううん。大丈夫、デス…」
ほんのり赤くなる頬が艶めいていて、悪いことしているような感じになる。
「あ、しっかりやってんじゃん。」
「そ、そうだね。…雨、弱くならない、ね。」
無理やり言葉の矛先を変える。そうでもしないと、私のHPが持たないから。
だって想像してみて？ただでさえかっこいいカルマくんの顔が、視線はノートとはいえ、至近距離にあったんだよ？
しかも、気づいてはいけない思いがそれを加速させる。でも…、緊張のあまり、少し声が裏返ってしまった。
「まぁね。…流石にこんな雨じゃ、ね。天気予想だと夜中には雨引くらしいし、朝起きてから家寄るよ。」
「うん、それがいいと思う、よ。」
そうだ、カレー煮込んでたんだっ！私はカルマくんから距離を置いて頭を冷やそうと、キッチンに向かった。
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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます(* ﾟωﾟ)そう言ってもらえると心強いです…！受験も頑張ります(b･ω･)bこれからも宜しくお願いします！ (2018年4月7日 22時) (
レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 続編おめでとう御座います！！3日前に、続編を見付けはしたのですが、46話を見てからと言う勝手な欲が勝って終いました>< りなぷさん ストーリーの進行がスムーズで羨ましいです…!!受験勉強、(大変だと思いますが)りなぷさんのペースで頑張って下さい！ (2018年4月6日 1時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皐月の紫陽花 | 作成日時：2018年4月3日 18時
