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「ま、どうでもいいからその子離してあげなよ。」
「知るか！どうせお前も同業だろ！どいつもこいつも嘲笑いやがって！手のひら返しやがって！！」
男は彼に意識が向いたのか、掴まれていた手首をぱっと離された。運動神経はこっちが上の自身があるが、やっぱり、握力はそちらが上だ。手首にくっきりと跡が残っていた。
男が本能のままに拳を下ろす。助けなければ、と思うが、やっぱり未遂とはいえさきほどの行為で足がおぼつかず、ペタリを座り込んでしまった。
彼はまるで猫のようにそれを避け、こっちにおいでよと男を挑発した。
「…ってめぇ！」
挑発に乗ったオトコは一層顔を赤くさせて、彼に詰寄る。けど、次の俊寛男は倒れた。
その原因はすぐに分かった。目の前のビルからキラリと反射する銀色の物が答えだ。
「お父さん…」
「大丈夫か、A。」
うん、とうなづく。良かった、と安堵するMｒ.黒崎は、仕事の間は見せない父親の顔だった。
「ところで君、助けてくれてありがとう。」
「いえ。無事で何よりです。」
「そうか。…君は烏間の所の子か？」
「烏間センセの？ま、そういう感じですね。」
そうか、と２回目の相槌をうつ。だったら正体を知っている顔だし、記憶は消さなくて良いかと怖いことを聞いてしまったけど聞き流しておいた。
「Aは越してきたばっかだからな。良くしてくれると嬉しい。あぁ、このことは内密に、だ。」
「お父さ……Mｒ.黒崎。こいつは？ 」
「あぁ。少し離れたところで始末する。」
「そう。」
「じゃあ、よろしく頼む。」
そういうとMｒ.黒崎はビルの上を駆けていった。
残された２人は、それを呆然と見送った。
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りなぷ(プロフ) - サヤさん» ありがとうございます！とても光栄です(泣)これからもよろしくお願いします！ (2018年1月1日 23時) (
レス) id: dcaaae020b (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - この作品スッごく面白いです！ログインしてたら､絶対お気に入り登録するって位！幼少期に貰った物とかその他諸々 とてもこう…アイディア？が素敵だと思います！のんびりゆっくり、作者様のペースで更新頑張って下さい！ (2018年1月1日 23時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなぷ | 作成日時：2017年12月30日 19時
